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「関西のバルサ」興国 初出場V狙う 全国高校選手権30日開幕

[ 2019年12月25日 05:30 ]

全国大会初出場初優勝を狙う興国イレブン
Photo By スポニチ

 第98回全国高校サッカー選手権大会が、30日に開幕する。令和初の大舞台で注目される高校の一つが、初出場となる大阪代表の興国。かつてJFLでプレーし、06年から指揮を執る内野智章監督(40)の下、攻撃サッカーを掲げ「関西のバルセロナ」と呼ばれてきた。そのスタイルを全国でも貫き、激戦区を勝ち抜いたプライドを胸に「初出場初優勝」を狙う。

 毎年のようにJリーガーを輩出しながら、選手権には縁がなかった。高校サッカー界で常に一目置かれてきたタレント軍団が、ついに激戦区大阪を勝ち上がった。06年から興国で指揮を執る内野監督は、初めて挑む全国での目標を定めた。

 「選手には言っているんです。“初出場初優勝は君らしかできへん。最初で最後。簡単じゃないけど、大阪を勝つことも簡単じゃない。それをやり遂げたんやから、目指しても悪くないんちゃうか”と」

 今年は213校が出場した大阪府予選。多くの強豪校がしのぎを削るため「(全国に)出るのは地獄」と内野監督は言う。その頂点を極めたからこそ、全国でも勝ち進める自信がある。

 「歴代の代表の攻撃陣って関西人が多いじゃないですか。ブラジルやスペイン、ポルトガルといったラテンの国が攻撃的なサッカーをしている中で、日本で一番、ラテンなのは大阪かなと。貫きたいものがあるし、あくまでもリスクを背負っていきたい」

 かつて愛媛FC(現J2)でプレーした指揮官は、攻撃的なサッカーを掲げ、個々の育成に主眼を置く。11月に日本代表に初招集された古橋亨梧(神戸)らを輩出し、サッカー部ではないものの、リバプールへの移籍が決まった南野拓実も同校卒業生だ。現チームにも、J2金沢への来季加入が内定しているDF高安とMF田路、そしてU―17日本代表のMF樺山、FW杉浦らがいる。

 「“大阪がサッカーの地なんやぞ”というのを日本に示したい」

 初戦は1月2日の2回戦昌平戦。日本一を目指す戦いが始まる。

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2019年12月25日のニュース