×

フィテッセ本田 2試合連続で先発しフル出場も5連敗 試合後には指揮官が辞任

[ 2019年11月30日 16:49 ]

オランダ1部リーグ第15節   フィテッセ2―3ヘーレンフェイン ( 2019年11月30日    ヘーレンフェイン )

本田圭佑
Photo By スポニチ

 オランダ1部フィテッセの日本代表MF本田圭佑(33)が29日、アウェーのヘーレンフェイン戦で加入後2試合連続で先発し、フル出場した。チームは2―3と逆転負けを喫し、5連敗となった。

 新天地デビューとなった24日のスパルタ戦でトップ下で出場。この試合はボランチの一角で起用され、自身のプレーぶりについては「50点くらいかな。まあもっと伸びていけると思うんですけど」。中盤の底で受けパスをさばいて攻撃の起点となろうとしたが、「非常に難しいなって思う部分が多い」と戦術的に味方との意思疎通に苦しんで横パス、後方のパスが目立つ結果となった。

 FKとCKのキッカーも担当。後半11分には直接FKから低い弾道のシュートで枠をとらえたが、GKに阻まれ得点には絡めなかった。守備では相手カウンターを阻止するなど地味に貢献した。

 スパルタ戦後は「1週間くれ。問題を解決していきたい」とチーム立て直しに貢献することに自信を示していた。「前半2点取ったことが、それに現れていたと思う」と前半21分までに2―0とリードしたが、その後は3点を失い逆転負け。「見てのとおり、失点したりするとそれ(自信)がなかったかのように崩れる。これがやっぱり自信を失っているチーム。点を取った時は、延命処置みたいな感じで良さげに見えているけど、失点した時にはチームの本性が現れる。まさにそんな試合でしたよね」と冷静に分析。「プレーしていて正直、1人で変えられる幅を、チームとしてちょっと超えているなというのは感じていて。いわゆる負のスパイラルというか」とチーム状況の深刻さを感じたという。

 5連敗を喫した試合直後にスルツキ監督が辞任を表明。CSKAモスクワ(ロシア)時代にも監督を務めていた恩師について「個人的には今日負けたら(辞任が)あり得るなと思っていた。彼がいたから(フィテッセに)来たという意味では、状況を救ってあげられず非常に残念に感じている」と語った。

 「こういうときは特効薬はもうない。自分たちの長所短所をしっかり理解して、じっと着実にやっていく。冷静に足元見ながら、自分のやれることをしっかりやる。それをチーム全員が理解するように流れにもっていくコミュニケーションを取る役目を、僕も担わないといけないと思っている。チームがそういう正しい方向に向かうために、しっかりやりたい」と指揮官辞任後もチームのリーダー的な役割を果たしていくことを誓った。

続きを表示

2019年11月30日のニュース