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逆転負けで残留お預け…G大阪、宇佐美が感じていた違和感「僕もフワフワしていた」

[ 2019年11月10日 19:03 ]

明治安田生命J1第31節   大分2―1G大阪 ( 2019年11月10日    昭和電ス )

大分に敗れ、肩を落とす宇佐美(左端)らG大阪イレブン
Photo By 共同

 G大阪の宇佐美は前半途中からチームに漂う違和感を感じ取っていた。その“流れ”に自分自身が抗えていないことも感じ取っていた。「大前提として言いますけど、僕自身もフワフワしていた。油断じゃないけど“勝てる”という雰囲気が、良い方向に向かわなかった。自分たちで引き締めていく空気感を作ることができていれば勝てていた。もったいない勝ち点の落とし方をした」。何とも情けない敗因。だが、それを受け入れざるを得なかった。

 前半11分。流れるような攻撃から宇佐美がJ1通算50得点目となる先制点を挙げた。ボールを握る時間帯も長かった。丁寧にビルドアップしてくる大分に、サッカーをさせなかった。だが前節・湘南戦で見せた二の矢、三の矢が継げない。徐々に躍動感を失い、セットプレーの流れで逆転されてしまった。

 前日9日の試合でJ2降格圏16位の湘南と最下位・磐田が敗れた。同じ勝ち点38で並んでいた神戸も敗れた。すでに2試合多く消化している浦和とは勝ち点2差リード。加えて対戦相手の大分はすでにJ1残留を決定づけている。「相手もフワッとしていた感じはあったし、危機感を募らせにくい状況だった」と宇佐美。「相手は同点に追いついからスイッチを入れた」と分かりつつもゲームを支配している感触があり、ハーフタイムの円陣でも雰囲気が一変する様子はなかったという。

 「僕自身がもっと結果を出して、プレーで引っ張っていく戦いをすれば良かった。もっと落とし込めるモノはあった」。残留に王手は掛けているが、確定していない。次戦は23日・仙台戦。ホームで同じような失態は許されない。

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2019年11月10日のニュース