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横浜FC・俊輔、鮮やかJ2初ゴール カズに次ぐ年長歴代2位

[ 2019年10月28日 05:30 ]

J2第38節   横浜FC2-1東京V ( 2019年10月27日    ニッパツ )

前半、移籍後初ゴールを決め喜ぶ横浜FC・中村 (C) J.LEAGUE PHOTO
Photo By 提供写真

 J2の11試合が行われ、横浜FCはホームで東京Vを2―1で下し、3位を維持した。6試合ぶりに出場した元日本代表MF中村俊輔(41)が移籍後初となるJ2初得点をマーク。41歳4カ月3日でのゴールはチームメートのキングカズことFW三浦知良(52)に続くJリーグ歴代2位の年長記録となった。

 743日ぶりに、Jリーグで伝家の宝刀が炸裂(さくれつ)した。前半26分。ボランチで先発した中村は、ペナルティーエリアの手前右でFW皆川からパスを受けるとダイレクトで左足を一閃(いっせん)した。「ミナの落としが全て。コースは空いていたので」。鮮やかに右のネットが射抜かれた。

 健在ぶりを見せつけた“黄金の左足”。その軸足に、不屈の精神が宿る。左足を支えるために長年酷使し続けてきた右足首。負傷に悩んだ昨季はプロ22年目で初めて無得点に終わった。オフには助言を求めて多くの権威に会いに行った。

 7月まで磐田に在籍した今季も治療を継続。週に2、3回、往復4時間かけて自宅のある横浜から磐田まで車で通う多忙なスケジュールの合間を縫い、休みに時間を削ってひそかに都内の病院へ通院していた。

 「右足首が耐えられるまでは現役を続けたい」――。全てはもう一度輝きを取り戻すためだった。ベンチを外れ、スタンドで観戦していたカズも「スーパーゴールだね」と称えた一発。試合後は開口一番、「勝てたのが一番良かった」とほほ笑んだ。

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2019年10月28日のニュース