ゴン中山はまだ走り続ける!復活へ苦闘の日々

[ 2019年9月27日 06:30 ]

眼光鋭くランニングで汗を流すゴンこと沼津FW中山雅史
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 J3沼津の「ゴン」ことFW中山雅史が23日、52歳の誕生日を迎えた。W杯日本人初の得点者のリーグ戦出場は、J1札幌時代の12年以来遠ざかるが、沼津5年目の今季も若手とともに練習に励んでいる。復活への道、夢の黄金ライン実現、クラブに伝えるべき経験。心には多くの思いが刻まれる。年を重ねた節目に、ゴンが熱き思いを本紙に激白した。

 28日の群馬戦に向け、練習に熱が入るイレブン。その横で、ゴンは黙々とランニングを続ける。

 軽めのメニューを終えると「誕生日?もう関係ないよ」と汗を拭った。記念日より、元日本代表のエースは現状を憂える。「情けないよ。走れない。みんな応援してくれるけど、これじゃあ。J3のレベルも高い。簡単に出るなんて言えない」。

 頂点を極めたからこそハードルも高い。体調が回復せずシュート練習もできない日々。「ゴン中山」の残像とのはざまで、苦もんは続く。だが、出場への思いはある。夢の共演に思いをはせることもその一つ。「マイアミの奇跡」の立役者、MF伊東輝悦(45)との同時出場だ。先月の天皇杯3回戦で、横浜FCのFW三浦知良(52)、MF中村俊輔(41)がピッチに立ち話題となったが「ゴン、テル」の熱量も負けてはいない。

 「意識はあるよ。だから体調も上げていかないと。そうしないと期待も膨らまないでしょ」。至宝2人のパス交換へ、サポーターの心を躍らせ続ける役割も自覚する。

 ヤングアスルへの指導も継続中。4月以降、リーグ全体でも異例の現役兼U―18のコーチで登録している。「俺が高校(藤枝東)時代から学んできた出し惜しみしない姿勢を教えている」。未来戦士たちには最高の学習時間。出場から遠ざかっても、その気迫は変わらない。

 「テレビの仕事もあるけど俺は俺で一生懸命やっている。沼津のために尽くす」。年を重ねても愛鷹で燃え続けるゴン魂。その炎に終点はない。

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