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G大阪、J初導入VAR2点目消えた 高江の幻弾「持ってなかった」

[ 2019年9月5日 05:00 ]

ルヴァン杯準々決勝第1戦   G大阪1―0FC東京 ( 2019年9月4日    パナスタ )

後半6分、高江のゴールを巡って、ビジョンにVARを行うことが表示される(撮影・北條 貴史)
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 サッカーのルヴァン杯準々決勝第1戦は4日、各地で4試合が行われ、G大阪はホームでFC東京に1―0で先勝した。前半39分にMF倉田秋(30)が決勝点をマーク。後半6分にMF高江麗央(21)の放ったシュートはいったんゴールが認められたものの、Jリーグの公式戦で初めて導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって取り消された。

 追加点は幻となった。1―0の後半6分、G大阪MF高江の放ったシュートはGKの手をかすめてゴールライン際へ。必死にかき出されたものの、山本雄大主審によって一度はゴールが認められた。だが、FC東京の選手たちがボールは完全にゴールラインを割っていないと主張。山本主審はVARの映像を確認するためピッチ外へ。約2分後、ゴールは取り消された。

 「持ってなかったですね」と試合後に苦笑いを見せた高江。「(最初は)2度見して“入ったんだ”と思ったけど、VARになって“入ってないな”と思った」と振り返った。この日、スタジアムに設置されたカメラは8台で欧州リーグなどより少ない。しかもゴールラインを割ったかの判断に適したゴールを真横から映すカメラはなかった。複数の映像をもとに判定は覆った。

 倉田の決勝点、そして試合開始からでは約3カ月半ぶりに採用した4バック布陣も奏功し、1―0で先勝したG大阪。ただ、2点目が認められていれば、より優位な立場で第2戦を迎えていたことも事実だ。消えたゴールが今後、大きな意味を持つかもしれない。

 ▼Jリーグの村井チェアマン (VARの来季導入の可能性について)ルヴァン杯での検証結果も見ていかないといけない。今の時点では申し上げられないが、世界のすう勢を見てもVARが重要になりつつある。スピード感を持って準備していかないといけない。

 ▼原博実Jリーグ副理事長 (G大阪―FC東京戦を生観戦し)予算がかかるとは思うが、正式にやっていくとなれば、カメラの台数を増やさないといけない。

 ▼G大阪・MF遠藤 ゴールか、ゴールじゃないかがハッキリするのは良いこと。正当なジャッジが下されるのは良いことだと思う。

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