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久保“黄金の左足”称賛のレアルデビュー!スペイン紙「ボール扱いは壮観」

[ 2019年7月22日 05:30 ]

<レアル・マドリード・バイエルン・ミュンヘン>後半、ビニシウスへのスルーパスで決定機を作る久保(右)(撮影・小海途 良幹)
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 レアル・マドリードの日本代表MF久保建英(18)が20日、トップチームデビューを果たした。親善試合「インターナショナルチャンピオンズ杯」の初戦となるバイエルン・ミュンヘン戦(米ヒューストン)で後半開始から出場。1―3で敗れたが、26番をつけた“日本の至宝”は、魔法の左足でビッグチャンスを演出するなど上々のパフォーマンスを見せた。

 「エル・ブランコ(白い巨人)」の久保がついにベールを脱いだ。サイドライン際で、交代を告げるボードに26番が点灯する。表情に硬さはない。チームメートと短く会話すると、後半開始を告げる主審の笛とともに力強く一歩を踏み出した。

 4―3―3の左MFに入ると、見せ場はいきなりやってきた。1分、左サイドで強豪Bミュンヘンの2人のDFに囲まれながら突破してクロス。17分には魔法の左足を世界に披露する。ピッチ中央でボールを持つと、ブラジル代表FWビニシウスに絶妙なスルーパス。ビッグチャンスを演出した。

 「デビューできて本当にうれしい。ピッチに立ったらもうやるしかない。(監督からは)押し込めた時は積極的に仕掛けるように、押し込めない時は1タッチ、2タッチでさばいて前に上がってほしいと言われた。もっとやらないといけないと思うが、最低限のことはできたかな」

 そう振り返った通り攻撃にリズムをつくった。前半からメンバー全員が入れ替わった中で、パス26本は後半の選手で2位の数字。1対1の勝率は中盤では1試合を通じて2位。モドリッチやクロースら世界的選手をも上回った。

 堂々たるプレーに地元メディアも即座に反応した。スペイン紙マルカ(電子版)は「久保の左足は黄金」との見出しで絶賛。「久保は後半から出場して、年齢に見合わない自信あふれるプレーを示した。久保の一番の長所は左足だ。ボール扱いは壮観で、視野は突出している」と報じた。久保は1年目の今季、3部所属のBチームでプレーする見通し。しかし同紙は「スペイン3部(2部B)は彼にとって小さすぎる。マドリードの傑作の香りがする。久保はクラック(名手)だ」とトップチーム昇格への期待も込めた。

 2戦目は23日のアーセナル戦。18歳は「1試合やって感触はつかめたので、もっと積極的にアピールしていければ」と自信と手応えを口にした。デビューの次に見据えるのは、世界を熱狂の渦へといざなうゴールだ。

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