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川崎F小林、J1通算100号!ゴン、藤田以来 大卒3人目大台

[ 2019年7月15日 05:30 ]

明治安田生命J1第19節   川崎F3―0FC東京 ( 2019年7月14日    味スタ )

前半20分、小林悠がCKからヘディングでゴールを決める
Photo By スポニチ

 王者が完璧な試合運びで首位を撃破した。2試合が行われ、川崎Fは首位のFC東京に3―0で快勝。前半20分、エースFW小林悠(31)が左CKに頭で合わせて先制点を挙げ、史上14人目、大卒としては3人目のJ1通算100ゴールの大台に乗せた。湘南は神戸に3―1で逆転勝ちした。

 巧みな駆け引きで、節目の一発を引き寄せた。前半20分、下田の鋭い左CKに中央の小林が反応。ニアに走り込む動きで東のマークをかわしてフリーになると、頭で叩きつけネットを揺らした。「チームを勝たせられたゴールが100点目でうれしい」。J1通算100得点は中山雅史、藤田俊哉に次いで大卒では3人目の快挙。「生涯フロンターレ」を公言するエースストライカーが大記録を打ち立てた。

 クラブ、家族にささげる記録となった。川崎F入りが内定していた拓大4年時に右膝前十字じん帯断裂の大ケガを負ったが、将来性を高く評価したクラブはそのまま獲得。プロ入り後も右膝半月板を手術するなど常にケガがつきまとったが、栄養士の資格を持つ妻・直子さんら家族のサポートを得て、苦難を乗り越えた。試合前には直子さんに「絶対に決めるから」と約束。スタジアムに駆けつけた家族の前で、有言実行を果たした。

 次に目指すのは03~11年に在籍したFWジュニーニョが持つクラブJ1最多110ゴールの更新。「やるからにはゴールを取りたい」と意欲的に話した。

 小林のゴールを皮切りに、3発快勝で首位を走るFC東京を下し、上位を争う他チームにプレッシャーも与えた。「気持ちが入っていた。フロンターレは、こうやって優勝してきた、ということを実感した試合だった」と、後半戦での追い上げへ、ターニングポイントとなる90分。1試合消化が少ない現時点で、首位とは勝ち点4差に迫った。頼れるエースがチームをけん引し、リーグ3連覇へ突き進む。

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2019年7月15日のニュース