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久保のレアル移籍理由…バルセロナ“通例の3年”より本気育成計画の5年

[ 2019年6月15日 09:00 ]

久保建英 レアル・マドリード入団決定

久保の入団が決まったRマドリードはレジェンド選手だったジダン氏がトップチームの監督(AP)
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 約3年半過ごしたバルセロナへの久保の愛着は相当、強かった。その愛着を“棚上げ”してまでライバルクラブへの入団を決断した背景には、両クラブの示した育成方針の違いが大きかったようだ。

 ともに3部リーグに所属するBチームを持つ両クラブ。ここからのスタートは同条件だったが、5年契約を提示したRマドリードに対し、バルセロナはB所属の他選手同様に一貫して3年に固執したという。バルセロナにとって3年は、トップに昇格できるか否かを決めるテスト期間と位置づけている。下部組織からB昇格さえも果たせなかった韓国代表MF李昇祐(21=ベローナ)のように、過去にも短期間で結果を残せなかった多くの有望選手が、容赦なく切り捨てられてきた。

 もちろん結果が伴わなければRマドリードでも放出される。だがその中で久保を大事に育てたいという思いを5年という契約年数だけでなく、トップチームへの昇格やレベルの高いチームへの武者修行の可能性など具体的プランで示した。年俸もバルセロナの10倍を提示したという。

 世界屈指のビッグクラブ2チームが示した熱意。この差が、久保に決して簡単ではなかった決断をさせたとみられる。

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2019年6月15日のニュース