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浦和・大槻新監督、オールバック封印 世代交代と結果求める

[ 2019年5月30日 05:30 ]

記者会見する浦和の大槻監督
Photo By スポニチ

 髪はサラサラになっても眼光の鋭さ、熱き言葉は不変だった。浦和は29日、大槻毅新監督(46)の下、再始動した。「危機感を持ってますか?持たざるを得ませんよね。内に秘めているものを出してほしい!」。これが選手に向けた第一声。広島戦で4連敗を喫した後、監督就任の要請を受け、即断した。さっそく“組長語録”で選手を鼓舞した。

 オールバックは封印する。暫定で監督を務めた昨年4月は戦闘スイッチの意味も込め、髪をジェルで固め、ピッチをにらみつける衝撃的な姿で指揮した。今回は違う。「あの時は誰も僕のことを知らなかったので。今、そんなことしたら鼻で笑われる。いつも通り準備していきたい」。キャラづくりは不要。「暫定」も取れ、自然体で戦場に乗り込む。

 クラブ側の要請は「世代交代」「目標(ACL、J1の2冠)は変わらない」の2点だった。主力組の多くは30代。オリヴェイラ前監督はメンバーを固定しがちで失速の要因となった。大槻監督は昨年4月にも指揮した6戦で全フィールド選手を起用し、かつ4勝2分けとV字回復させた実績を持つ。ユース監督の経験も持つ指揮官は世代交代と結果の二兎(にと)を追うのにもうってつけだ。

 初陣は来月1日の川崎F戦。準備期間となる3日間は全て非公開とした。「集中したかった。もう一つは相手にも(情報が)分からない方がいいでしょ」。旧知の上野優作氏、工藤輝央氏、末藤崇成氏の入閣も決定し、準備は急ピッチに進む。「力のある選手たちがその力を再度表現する意志は持たせたい」と指揮官。アウトレイジ第2章が幕を開けた。

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2019年5月30日のニュース