鳥栖　前日ブチ切れの金崎も練習参加　古巣大分戦へ「自分たちに集中します」

　28日に行われた第9節ホーム湘南戦に0―2で敗れ、リーグ戦4連敗を喫しJ1最下位に低迷する鳥栖が29日、公開練習を行った。

　ホーム戦勝利を狙いゴールを目指したが、結果は4戦連続での完封負け。練習後に取材に応じたルイス・カレーラス監督（46）は「試合は続いていくので、準備して前に進むことが大事」と次戦を見据え、敵地で九州ダービを戦う大分について「非常にうまくやっているチーム。GKからトップまで全員が個人ではなくチームとして戦っている。チームとして素晴らしく強固」と警戒。「まず勝利だと思う。こういう試合に勝利することが大事」と力をこめた。

　リーグ戦9戦を戦い1勝1分7敗、1得点14失点という厳しい現状については、「ゴールが取れていないのは非常に良くないと思っている」と話し「これほど難しいと考えていなかった。もっとうまくいくと思っていた」。元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス（35）、元コロンビア代表ビクトル・イバルボ（28）、元日本代表FW金崎夢生（30）らJ屈指の攻撃陣を擁しながらも得点を奪えない難しい現実への沈痛な思いを吐露したが「自分たちにとってより難しい部分だが打開するしかない」と前を向いた。

　自身の特長を「オフェンシブなプレーが好き」と話し「ゴールを奪われても、ゴールを奪うことをやってきた。そこは自分の持っているものだと思っている」。改めて攻撃的なプレーへのこだわりを明かし、得点へのアプローチについては「毎日改善するために続けていることを続けるしかありません」と話した。

　前日の敗戦後、全体ミーティングで感情を爆発させチームに一石を投じた金崎も練習に参加。次戦はプロ生活をスタートさせた思い入れのある古巣・大分との一戦を迎えるが「相手どうこうじゃないから。自分たちに集中します」と短い言葉に気合をこめた。