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FC東京 久保3戦ぶりフル出場で2点演出 令和の主役は俺だ!

[ 2019年4月29日 05:30 ]

明治安田生命J1第9節   FC東京2―0松本 ( 2019年4月28日    味スタ )

<FC東京・松本>新時代へ猛進だ!敵陣をドリブル突破するFC東京・久保(撮影・篠原岳夫)
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 FC東京はホームで松本に2―0で勝利を収め、開幕9戦無敗で首位を堅持した。U―22日本代表MF久保建英(17)が2試合ぶりに復帰して1アシスト。PKも誘発するなど2得点全てに絡み平成最後の試合で“令和の主役”だと結果で示した。

 “新時代の申し子”が3万6000人を超えるサポーターを美技で酔わせた。前節のアウェー広島戦で体調不良のため今季初のベンチ外だった久保が復帰。6日の清水戦以来、3試合ぶりのフル出場で開幕9戦無敗(7勝2分け)に大きく貢献した。前半44分に魔法の左足からFW永井への絶妙なスルーパスで先制弾をアシスト。後半31分にはPKを誘い、勝利を決定づけるディエゴ・オリヴェイラの追加点を生んだ。

 「誰が見ても分かる特長がある選手というのはそうはいない。それを生かさない手はない」。俊足の永井らに効果的なパスを送り、攻撃を活性化。自身も規格外のプレーで何度も会場を沸かせた。後半15分、右サイドでボールを持つとDFを1人かわしてペナルティーエリアに進入。左足を振り抜くとボールはゴールポストに直撃し、久保は頭を抱えてピッチに座り込んだ。「勝手に入ったと思ったので、ああ…という感じ」。同42分には寄せてきたDFの頭の上にボールを通して抜き去った。

 敵将もあふれる才能にうなった。松本の反町監督は「翻ろうされたと言ってしまうと新聞に出そうなので」と苦笑いで前置きし、「日本人離れしたところがある。質の違いを見せつけられた」と称賛。さらに「将来、日本を背負って立つ選手になってほしい」とエールを送った。次の時代の主役は誰なのか――。平成最後の試合で17歳が自らのプレーで証明した。

 ≪チーム新の開幕9戦負けなし≫FC東京がチーム記録を更新する、開幕から9戦負けなし(7勝2分け)。J1では昨季の広島(8勝1分け)に次いで、延べ9チーム目。最多は15年浦和の19試合(13勝6分け)。FC東京のFWディエゴ・オリヴェイラが5試合連続ゴール。チームでは00年のFWアマラオ、09年のMF石川直に並ぶ最多タイとなった。J1リーグ最多は97~98年のFWサリナス(横浜M)の8試合。

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2019年4月29日のニュース