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マンC、史上初4冠諦めん!デブルイネの“奇跡”再び

[ 2019年4月16日 08:45 ]

マンチェスターCのデブルイネ(右)とスターリング
Photo By AP

 イングランド・プレミアリーグで連覇を目指す2位マンチェスター・シティーが14日、敵地でクリスタルパレスを3―1で下して9連勝。1試合消化が多い暫定首位リバプールと勝ち点2差をキープした。ベルギー代表MFケビン・デブルイネ(27)が今季リーグ初アシストを含む2アシストと活躍。イングランドのクラブとして史上初の4冠獲得に向け、17日に欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦、トットナムとの同国対決で逆転突破を狙う。

 マンチェスターCの司令塔デブルイネが完全復活を印象づけた。前半15分に自陣から約30メートルのスルーパスで、FWスターリングの先制点を呼ぶと、2―1の後半45分には、約30メートルのドリブル突破からFWガブリエルジェズスのダメ押し点を演出。ベルギー代表で昨年のW杯ロシア大会日本戦の終了間際、高速カウンターで劇的な決勝弾の起点となったプレーをほうふつさせた。

 昨季は2季連続アシスト王(16アシスト)に輝きリーグ制覇に貢献した背番号17は今季、度重なるケガに苦しんできた。昨年8~10月に右膝、11~12月に左膝、今年3月には太腿を痛めて離脱。前節まで17試合で0アシストだったが、グアルディオラ監督は「ここ3、4試合は素晴らしい。ずっと待ち望んでいた」と復調に太鼓判を押し「他の人には見えないパスのビジョンがある。彼がいるチームのスピードとゴール前のパスワークは段違い」と絶賛した。

 98~99年のマンチェスターU以来となるイングランド史上2チーム目の3冠だけでなく、史上初となる4冠獲得のチャンスがある。2月にリーグ杯を連覇し1冠目。FA杯は決勝に進出した。リーグ戦は2差で追う首位リバプールより1試合多い、残り5試合。初優勝を目指す欧州CLは9日の準々決勝第1戦でデブルイネを終盤まで温存して0―1で惜敗したが、17日にホームでの第2戦で逆転突破を狙う。

 「4冠は不可能に近い。過密日程を考えると体力的にも精神的にも不利」とデブルイネ。指揮官も「ここまで4冠の可能性があるだけで奇跡」としながら、シーズン佳境に調子を上げてきたエースに「精神的、体調的にもフレッシュ」と期待を寄せる。W杯で日本を0―2から大逆転で破ったように、デブルイネが再び“奇跡”を演出できるか注目だ。

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2019年4月16日のニュース