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広島 “イニエスタ無双”で今季初の複数失点も…修正力で逆転勝ち「焦れることなく立て直してくれた」

[ 2019年4月14日 19:14 ]

明治安田生命J1第7節   広島4―2神戸 ( 2019年4月14日    ノエスタ )

<神戸・広島>逆転勝利しサポーターの声援に応える広島イレブン(撮影・後藤 正志)
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 広島は1点を追う後半20分から8分間で怒涛の3ゴールを決めて、アウェーで神戸に逆転勝ち。試合中、そして勝利の瞬間と何度もガッツポーズで喜びを爆発させた城福監督は「選手が焦れることなくしっかりと立て直してくれた」と話し、劣勢から試合をひっくり返した選手たちを称えた。

 前半15分、イニエスタのFKからウェリントンに先制ヘッドを決められて開幕戦以来リーグ戦6試合ぶりの失点を喫すると、同点とした5分後には再びイニエスタのFKから勝ち越し点を献上。集中力の切れた場面を狙われて元スペイン代表MFの素早いリスタートからゴールを許し、一時は広島の選手たちに浮足立った雰囲気も見られた。

 今季リーグ戦初の複数失点を喫し1点ビハインドで迎えたハーフタイム。城福監督は「リードされた状況なので一発でスルーパスを狙いがちになるが、我々らしくボールを動かして穴を見つけて入っていく、ということを確認した」という。後半もイニエスタの絶妙なスルーパスから好機をつくられる場面もあったが、同20分に人数をかけた攻撃からMF柏が頭で押し込んで同点に追いつくと、24分、28分とMF渡が立て続けにゴール。渡はサロモンソンのクロスに反応してバイシクル気味に右足ボレーで勝ち越し点を挙げると、4分後には野津田のクロスに飛び込んで鮮やかなボレー。2得点の活躍でチームを勝利へと導いた。

 ACL2試合連続得点を記録していた渡を開幕戦以来の先発に起用する采配が的中した城福監督は「最近ゴールへの結果が出ているので、彼にはためらわずに自分らしさを出してほしかった。よくやってくれたと思います」。指揮官の期待に応えた渡は「前半はほぼなにもしていなんですけど…」と振り返り、「90分で自分が生きる時間帯を意識したので。得点に関してもアシストしてくれた方がいるので、たまたま僕が点を取る役目だったのでチームのお陰かなと思います」と謙虚に喜びを口にしていた。

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