Ｃロナ復活弾！ＣＬ記録また更新125得点　ユーべ敵地でドロー

欧州チャンピオンズリーグ（CL）準々決勝第1戦   ユベントス1―1アヤックス （ 2019年4月10日    オランダ・アムステルダム ）

　10日に2試合が行われ、23季ぶり3度目の欧州制覇を狙うユベントス（イタリア）は敵地で過去4度優勝のアヤックス（オランダ）と1―1で引き分けた。ケガから復帰したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド（34）が前半に先制点を挙げ、通算125点目で大会記録を更新。4季ぶり6度目の頂点を目指すバルセロナ（スペイン）は敵地で過去3度優勝のマンチェスター・ユナイテッド（イングランド）に1―0で先勝した。両カードの第2戦は16日に実施される。

　C・ロナウドが豪快に復帰弾を決めた。0―0の前半45分。中盤でボールを受けると右のカンセロにはたいて、全力でゴール前へ駆け上がった。相手DFの間のスペースに走り込んでフリーとなり、クロスをダイビングヘッドで叩き込んだ。

　ポルトガル代表で出場した3月25日の欧州選手権予選セルビア戦で右太腿を負傷し、リーグ3試合を欠場。約2週間ぶりの復帰戦に金髪で登場しており、11日付の地元ガゼッタ・デロ・スポルト紙は「テスタ・ドロ（ゴールデン・ヘッド）」と劣勢を強いられた中での貴重なアウェーゴールを表現。第2戦は0―0でも突破決定で、コリエレ・デロ・スポルト紙は「準決勝が近づいた」と伝えた。

　最多得点をはじめ数々の欧州CL記録を保持する絶対エースが、また勝負強さを発揮した。3月の1回戦第2戦では堅守のAマドリード（スペイン）を相手に大会最年長（34歳35日）のハットトリックをマークし、大逆転突破の立役者となった。1次リーグ通算得点は61で、同64点のメッシには及ばないが、緊迫した試合になるほど本領を発揮。強豪相手となる決勝トーナメントでの通算得点記録を64に更新した。準々決勝の得点も最多の24で、2位メッシらの10点を大きく引き離している。

　アヤックス戦でのチームの枠内シュートはロナウドの1本だけで、それをきっちりと得点につなげる決定力はさすが。アレグリ監督は「クリスティアーノはまたしても違いを生み出した」と史上最多5度の欧州CL制覇を誇る優勝請負人に賛辞を惜しまなかった。