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マラドーナの“華麗なる一族”にまた一人 恐るべき18歳「大甥」ロペスがプロデビュー弾!

[ 2019年4月9日 09:00 ]

アルゼンチン1部   リバープレート2―3ティグレ ( 2019年4月7日 )

<リバープレート・ティグレ>ゴールを決め雄叫びを上げるマラドーナ氏の姉の孫にあたるエルナン・ロペス・ムニョス
Photo By ゲッティ=共同

 マラドーナのDNAを受け継ぐ男がプロデビュー弾を決めた。アルゼンチンの名門リバープレートに所属するMFエルナン・ロペス・ムニョス(18)が7日、ホームのティグレ戦でプロ初出場を果たし、初得点をマーク。同国代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏(58=メキシコ2部ドラドス監督)の大甥(おい、姉の孫)で、父ダニエル・ロペス・マラドーナ氏(47)も元プロサッカー選手という将来有望な逸材だ。

 「マラドーナの大甥」が、名前負けしない派手なプロデビューを飾った。アルゼンチン1部の最終節で、エルナン・ロペスは後半14分から右MFで出場。1―2の後半41分、左クロスを右足ダイレクトで記念すべきプロ1号を押し込んだ。

 昨年に8月にクラリン紙の独占インタビューを受けるなど、地元メディアに何度も取り上げられてきた。「マラドーナの親戚であることは重圧ではない。自分らしいプレーをするだけ」と謙虚に語っていたが、注目されるプロ初戦でゴールという結果を残したのは並大抵ではない。1メートル68の攻撃的MFは、大叔父のマラドーナ氏と同じレフティー。クラブ公式サイトで「スピードがあり、顔を上げて常にアシストを狙う」と自身の特長を語っていたように広い視野から繰り出す正確なパスでも会場を沸かせた。ユースの試合ではピッチ中央からゴールを決めたこともあるようにパワーのある左足シュートも魅力だ。

 マラドーナ氏がプレーしたボカ・ジュニアーズの宿敵リバープレートの下部組織に14年に加入し、リザーブ、トップとステップアップ。18歳で名門でのプロデビューを勝ち取ったのは、七光ではなく実力だ。マラドーナ氏とはスマホのアプリを通じて連絡を取り合っており、元プロ選手の父ダニエル氏がプレー映像を送ると、マラドーナ氏から助言が返ってくるという。

 「アルゼンチン代表でプレーして世界王者になりたい」。メッシ(バルセロナ)、アザール(チェルシー)らに憧れる若武者の夢は、マラドーナ氏が達成したW杯優勝。「マラドーナ・ファミリーの一員であることは誇り」とスーパースターの系譜を継ぐ男が、世界の頂点を目指し第一歩を踏み出した。

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