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「ヴェルディは僕たちの未来」名セリフ残した渋谷亮 出場ないまま東京V退団「夢のような4年間」

[ 2019年3月12日 15:00 ]

 J2東京Vは12日、北海道リーグの北海道十勝スカイアースに期限付き移籍していたMF渋谷亮(26)が同チームに完全移籍することが決定したと発表した。

 東京都世田谷区出身の渋谷は小学生時代から東京Vのアカデミー(育成部門)育ちで、東京Vユースから中央大を経て2015年に東京V入り。だが、公式戦出場がなく、16年に東海1部の鈴鹿アンリミテッド、17年にJFLのラインメール青森、18年には北海道リーグの北海道十勝スカイアースにそれぞれ期限付き移籍していた。リーグ戦の通算成績はJ2が0試合0得点、JFLが1試合0得点、東海1部が12試合3得点。昨季は北海道リーグで出場がなかった。

 渋谷はクラブを通じて「東京ヴェルディを愛するみなさん、いつも熱い応援ありがとうございます。父の影響もあって、幼い頃からヴェルディのサポーターであった僕にとって、夢のような4年間を過ごすことができました。期待して、応援してくださったみなさんに、何もお返しすることができませんでしたが、ここで学んだことをいかしてこれからも頑張っていきたいと思います」とコメント。

 東京Vユース時代にはMF小林祐希(26=ヘーレンフェイン)らと同期で、2010年に日本クラブユース選手権優勝を果たし、高校年代としては初の東京都代表として天皇杯に出場して大きな話題となった東京Vユース黄金期の主力選手。2010年当時、経営難でクラブの存続危機に直面していた時期に日本クラブユース選手権優勝を果たし、Jリーグの試合でサポーターに優勝報告した際に渋谷がマイクを通じて放った「ヴェルディは僕たちの未来です!」というセリフは今でも語り草になっている。

 それだけに「今回離れることになりましたが、僕の家はヴェルディです!もっと成長して必ず帰ってきます!味スタのピッチに立つことも諦めてません!どこにいても、ヴェルディを愛し、ヴェルディが僕の人生であり、未来であることも変わりません。ヴェルディが近い将来必ずJ1で優勝を成し遂げる!僕がお世話になった鈴鹿アンリミテッド、ラインメール青森、十勝スカイアースとJ1で優勝争いをする!今は笑われてしまうかもしれませんが、そんな未来を本気で夢見ています!ヴェルディには、本当に感謝しかありません」と熱い思いを述べ「ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします!!Yo no tengo segundo equipo.(私は2番目のチームを持っていません)まだまだ元気に走ります!!」とメッセージを送った。

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2019年3月12日のニュース