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【楢崎正剛選手 引退会見5】GKを引き立ててくれた闘莉王と中沢選手は偉大だった

[ 2019年1月11日 16:27 ]

現役引退の記者会見をする楢崎正剛
Photo By 共同

 サッカーの元日本代表で、名古屋GK楢崎正剛選手(42)が11日、名古屋市内で引退記者会見を行った。4度のW杯出場、J1リーグ最多631試合出場記録を持つレジェンドが選手生活を振り返った。

 会見での一問一答は以下の通り。

 ――理想に近づいたな、という試合は果たしてあったのか。

 「それがないからずっとやっていた。活躍できたなと思う試合は何試合かあったが、本当に満足した試合はなかった。強いて挙げることはできるが、それが本当に自分のベストか言われればそうじゃない」

 ――強いて挙げるとしたら。

 「日産スタジアムのこけら落としの横浜ダービーですね。よく止めたなあ、と。ベストかどうか分からないですけど」

 ――海外を考えたことはなかった?

 「そういう挑戦をしたい気持ちが強い時期もあった。そのときになぜ行かなかったのかとは思う。でも難しいポジションだったし、タイミングや条件であったり、当時は難しく叶いませんでしたが…そういう経験も積んでいれば、また違うキャリアになったかもしれないけど、名古屋でプレーできたことに関しては誇りを持っている。その選択がベストだと思っている」

 ――自分を褒めるとすれば。

 「褒めるとすれば…通い慣れた道を、よく20年も通ったなと。道路状況も拡張したりはしたが、それ以外は一緒なんで。あとGK練習はハードなんで、辞めてからそこまで経っていないけど、今やれといわわればキツい。よくできたなと。全ては向上心。上手くなりたい、強くなりたい。それに尽きる」

 ――ベストパートナーは誰だった?

 「色んなセンターバックを見てきましたが、代表で戦った闘莉王と中沢は強かった。個人名を出すと失礼にあたるが、僕の前で立って戦った選手は皆強かったが、その中でも自分を助けてくれて引き立ててくれた。偉大な人たちだった」

 ――名古屋らしさとは。

 「名古屋らしさは…やっぱり結構、不安定だったところじゃないですか(笑)。強い時期もあり、優れない時もあり…中位に甘んじている状況が続いていた。でも、そういうのを替えていくために頑張ってきた。期待を込めて、そう言わせてもらいます」

 ――引退して解禁したいことは。

 「我慢…普段は節制しているというか、人生を楽しんでいた方だけど、サッカーをすることが大前提。オフ中も気になっている自分がいた。何かを解禁するというか、何かをしたいというのはないですね」

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