新しいスタイルを目指す横浜 GK飯倉が肌で感じるチャレンジすることの大事さ
18年シーズン、横浜はリーグ戦を12位で終えた。ポステコグルー監督のもと大幅なスタイル変更に踏み切ったが、戦術の浸透に時間がかかったことで一時はJ2との入れ替え戦圏内まで準備を落とすなど降格の危機に瀕した。うまくいかない時は何かに理由を求めたくなるものだが、GK飯倉大樹からは一度もネガティブな言葉を聞かなかった。
「体的にも心的にも技術的にも一番大変だけど楽しい。自分のサッカー人生でこれ以上楽しいサッカーというかGKの形ってあるのかなって不安になるくらい」。
堅守のイメージが強い名門クラブだが、指揮官は「アタッキングフットボール」を掲げ攻撃的なスタイルへの転換を図った。当然、GKが求められる役割も大きく変わった。センターバックのすぐ後ろにポジションを上げ、ビルドアップに参加。ボールをつなぐことにこだわり、ゴールキックですらも大きく前線に蹴り出すことは滅多にしない。ハイラインを敷くから走行距離が7キロを超える試合もあり、GKの走行距離が1試合平均で5キロ前後であることを考えれば、驚異的な数字と言える。
ハイラインを取るが故のリスクは当然ある。センターサークル付近から超ロングシュートが無人のゴールに吸い込まれるなど、これまでの横浜では考えられないような失点も増えた。失点数はリーグワースト3位の56。「勝てるのかなと思った」と責任を感じることもあったが、新たなチャレンジに没頭できる幸せも感じていた。「ずっとバルサとかシティー(マンチェスターC)みたいな超攻撃的サッカーを見ていて、こういうのやりたいなぁと思っていた。GKだから失点というところにフォーカスされるけど、彼らのサッカーって失点しても点を取りにいくし、失点しても勝つというサッカーとして一番楽しい部分を追い求めて、それで勝っていくというスタイル。俺もずっとやりたかった」。
ポステコグルー監督が来季も指揮を執ることが決まり、チームはより成熟度を増していくだろう。同時に昨季以上の結果も求められることになる。「新しいサッカーをしていろんなきついことも、うまくいかないこともある中でチャレンジすることの大事さを証明したい」。サッカーとして一番楽しい部分を追い求めて、それで勝っていくというスタイル――。飯倉が、チームが目指すスタイルが完成形に近づいたとき、自ずと悲願のタイトルにも近づいているのかもしれない。
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