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レアル 大会初の3連覇 モドリッチ“個人4冠”「これ以上望めない夢のような年だった」

[ 2018年12月24日 05:30 ]

FIFAクラブW杯決勝   Rマドリード(スペイン)4-1アルアイン(UAE)  ( 2018年12月22日    アブダビ、ザイード・スポーツシティ・スタジアム )

<Rマドリード・アルアイン>クラブW杯を制し喜ぶRマドリードイレブン(撮影・西尾 大助)
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 欧州王者のレアル・マドリードが決勝で開催国枠のアルアインを4―1で下し、大会初の3連覇と単独最多4度目の優勝を達成した。今年のバロンドール(世界最優秀選手)に輝いたクロアチア代表MFルカ・モドリッチ(33)が1得点1アシストと活躍。アルアインは元J1広島の元日本代表DF塩谷司(30)が一矢を報いた。3位決定戦では、アジア王者の鹿島が南米代表のリバープレートに0―4で敗れ、4位に終わった。

 歴史的な3連覇を達成した表彰台。Rマドリードのモドリッチは、トロフィーを掲げた主将のDFセルヒオラモスの隣で喜びを爆発させた。右手でガッツポーズし、笑顔でジャンプ。「僕にとって忘れられない完璧な年」という18年のラストゲームで、今年の世界一選手にふさわしい活躍を披露した。

 開催国枠で初頂点を狙ったアルアインの勢いをくじく一撃だった。白い巨人の背番号10が前半14分に鮮やかな先制ゴール。中盤で右に展開してから、ペナルティーエリア手前でFWベンゼマからパスを受けると、左足を振り抜いてゴール左隅にミドルシュートを突き刺した。2―0の後半34分には右CKをセルヒオラモスの頭に合わせてダメ押し点をアシストした。

 「また1つタイトルが獲れた。これ以上望めない夢のような年だった」。Rマドリードで欧州CL3連覇に貢献。W杯ロシア大会は主将としてクロアチア代表を過去最高の準優勝に導き、大会MVPに輝いた。過去10年にわたってC・ロナウド(ユベントス)とメッシ(バルセロナ)が独占していたバロンドールとFIFA最優秀選手を初受賞。欧州最優秀選手と合わせて“個人4冠”を達成した。

 18年はRマドリードで公式戦45試合、クロアチア代表で15試合、計60試合に出場する大車輪の活躍。ただゴールはそれぞれ今年2点だけ。クラブでは1月21日の国内リーグ・デポルティボ戦以来、約11カ月ぶりの一発だった。「これからもっと得点を決めたいけど、僕はチームメートのお膳立てするのが好き。全力を尽くして試合のあらゆる面でチームを助けることが重要なんだ」。攻守にハードワークをいとわない司令塔が、C・ロナウドが抜けた銀河系軍団で不可欠な存在だ。

 《現行形式最後?》クラブW杯は、05年から始まった現行形式はこれが最後となる可能性が高い。FIFAは大幅改編を検討中。出場チームを現行の7チームから一気に24に増やして4年に1度の開催とする案や、出場チームを増やし毎年行う案などが浮上している。作業部会が日程や形式の案を来年3月の理事会に提出する予定だ。

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