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鹿島、レアルに完敗…昌子、力の差痛感「ポジショニング一つで全てがはめられている」

[ 2018年12月20日 07:29 ]

クラブW杯準決勝   鹿島1―3レアル・マドリード ( 2018年12月19日    アブダビ )

<鹿島・レアル・マドリード>試合後、レアル・マドリードのベイル(左)と握手を交わす鹿島・昌子(撮影・西尾 大助)
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 サッカーのクラブ世界一を決めるFIFAクラブW杯は19日、準決勝が行われ、アジア王者の鹿島(日本)が欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)と激突。FWベールにハットトリックを許すなど1―3で敗れ、22日の3位決定戦へと回ることになった。

 完敗だった。「2年前より力の差を感じた」と話した昌子は、終了の笛が鳴ると両手を膝についてかがんだ。「最後の特に10分、15分ぐらいは、なんかこう、俺らも行きたい、取りにいきたかった。でも行けない。パスが通らない。出せない。ポジショニング一つで全てがはめられている。ぱっと顔を上げた瞬間に、それぞれが一応フリー。でも出せば絶対に食われるっていうのをすっごい感じた」と振り返った。

 開催国枠だった2年前とは違い、アジア王者として臨んだ今大会。プライドもあった。「必死にやっているし、一生懸命に戦っている姿を見せたかった。例えば球際で勝つとか、食らいつくとか。戦っているところを見せる、それすらできてないからね。相手をつかめないっていうか、(奪いに)行ったらワンタッチではたかれるし、行かなかったらドリブルしてくるし。なんかこう、ほんま、いろんな言葉にできると思う。この差を痛感したことって」と率直な思いを口にした。

 屈辱的だったのは「子供のよう」に扱われた終盤の戦い。「3失点食らってからの時間帯なんて、ベンゼマとか笑ってたからね、パスミスして。セルヒオラモスなんていきなり上がってくるし。遊んでいたかのように。普通のインプレーやのに、センターバックがオーバーラップしてきて、横パス誰かがミスってへーいみたいに笑いながら帰って行く。いらついた。でもそれをされてしまう」。あらためて世界屈指のクラブとの差を語り、悔しさをあらわにした。

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