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アルアイン 超下剋上決勝進出 塩谷&カイオの元Jリーガーコンビがけん引 

[ 2018年12月20日 05:30 ]

FIFAクラブW杯準決勝   アルアイン2―2リバープレート PK   5―4 ( 2018年12月18日 )

リバープレート戦の前半、先制点を喜ぶアルアインの塩谷(中央左)とカイオ(同右)ら
Photo By 共同

 初出場の開催国枠アルアインが南米王者リバープレート(アルゼンチン)を破る番狂わせを演じた。延長2―2で突入したPK戦に5―4で勝利。後半に元日本代表でJ1広島のDF塩谷司(30)のアシストから同鹿島のFWカイオ(24)が同点ゴール。PK戦ではともに成功し、22日(日本時間23日)に行われる決勝戦進出に大きく貢献した。

 元Jリーガーの塩谷とカイオが世界に衝撃を与えた。1点を追う後半6分に2人の連係から同点ゴール。塩谷の絶妙なスルーパスを受けたカイオがカットインから右足で左隅へ鮮やかに蹴り込んだ。PK戦では1人目のカイオ、2人目の塩谷がともに右隅にゴール。南米王者を破る金星獲得の立役者となり、塩谷は「最高にうれしい」と喜びを爆発させた。

 3年前の雪辱を果たした。塩谷にとってリバープレートは、広島時代の15年大会で今回と同じ準決勝で敗れた相手。「0―1で負けたが多少は手応えがあった。リベンジの機会」と闘志を燃やしていた。前半の2失点は自身が守る左サイドを崩されたが、その後は修正。後半終了間際にアルゼンチン代表FWプラットを競り合って止めるなど、持ち前の攻撃力だけでなく守備でも力を発揮した。

 昨年6月、年俸2億円とされる大物助っ人として加入した新天地で成長した姿を披露した。「外国人選手として来ているので、いいプレーをしないとすぐいろいろと言われる。重圧の中で鍛えられた」。通訳不在で言葉が分からない中、「練習も時間通り始まらない」というルーズな生活習慣に適応。「びっくりした」という、手術直後病室に多数のサポーターが押しかけてくる独特の文化も経験し、精神面で動じなくなった。

 欧州、南米勢以外の決勝進出は16年大会の鹿島以来4チーム目。塩谷はカイオとともに3試合連続でフル出場し、2人で2得点3アシストの活躍で快挙達成に貢献した。「優勝して、最後に笑って終わりたい」。欧州、南米勢以外では初となる世界一を見据えた。

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