コンサ衝撃…FW都倉、C大阪に完全移籍 残留目前も一転流出へ

[ 2018年12月16日 05:30 ]

C大阪に完全移籍が決まった都倉賢
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 コンサドーレ札幌のFW都倉賢(32)がC大阪に完全移籍することが15日、分かった。クラブからはシーズン中の11月に契約延長の正式オファーを受け合意間近だったが、C大阪が正式に獲得に乗り出したことで急転。今季12得点、5年間でクラブ歴代最多得点となる72得点を記録したエースが、さらなる成長を求め愛するクラブと街を離れる決断を下した。

 札幌に激震だ。長年エースとして君臨した都倉の流出。今季もチーム最多の12得点で札幌のJ1でのクラブ最高順位に導いただけに、クラブにとって大きな痛手となる。

 クラブはACL出場権争い真っただ中の11月上旬に都倉に契約延長の正式オファーを提示。来季の必要戦力としての熱意を伝えてくれたクラブの姿勢に、残留の方向で固まっていたが、C大阪のオファーに心が揺れた。三上大勝GMが東京都内で都倉と面談し、条件を再提示して交渉を続けてきたが、その思いは実らなかった。

 都倉は16年に札幌では自身初の複数年契約を結びマイホームも購入。「今まで住んだどの場所よりも好き」と言う札幌に骨をうずめるつもりでいた。人生のテーマに「成長」を掲げる都倉は来年33歳。かねて「より成長するには外的要因も必要」と話しており、Jリーグで成長できる“ラストチャンス”と捉え、断腸の思いで決断した。

 札幌に来たのは14年のシーズン途中だった。J1ではコンスタントな活躍ができず、夢だった欧州でのプレーに向けて渡欧したデンマークでも契約に至らなかった。当時都倉に興味を持っていたのは5クラブ。デンマークでの練習参加が長引いて4クラブは手を下ろしたが、札幌だけが「気の済むまでやればいい」というスタンスで手を挙げ続けた。

 札幌入り後はエースとして君臨。J2の3年間で46ゴールを決め、昨季はJ1で自己最多の9得点。今季はそれを更新する12得点を決めた。気付けばクラブ歴代最多得点となる72得点を記録。年齢を重ねるごとに成長を遂げる都倉は、この5年間で誰もが認める札幌の顔となった。

 今季は故障がちだったFWジェイが不在時に1トップ、ジェイの出場時には2シャドーの一角としてプレーした。途中出場も多い中で、J1得点ランク9位。6度の決勝弾に5度のアディショナルタイム弾と、その勝負強さで札幌を救ってきた。だが、その姿はもう札幌では見られない。「札幌愛」にあふれた背番号9が、新天地へと旅立つ時がきた。

 ◆都倉 賢(とくら・けん)1986年(昭61)6月16日生まれ、東京都出身の32歳。川崎Fを皮切りにプロ生活をスタート。Jリーグ初出場は川崎F時代の05年5月4日(対新潟)、Jリーグ初得点はJ2草津時代の08年11月9日(対鳥栖)。1メートル87、80キロ。利き足は左。

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