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浦和“オズの魔法”で6戦5完封 就任8カ月でイズム浸透

[ 2018年12月10日 05:30 ]

天皇杯決勝   浦和1―0仙台 ( 2018年12月9日    埼玉 )

前半、選手へ指示を送る浦和・オリヴェイラ監督(撮影・西海健太郎)
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 これぞ、オズの魔法使いだ。就任8カ月のオズワルド・オリヴェイラ監督が天皇杯制覇に導き、歓喜の胴上げでは5度、宙に舞った。前半13分、セットプレーから先制するとあとはゴールに鍵をかける勝利に徹した試合運び。「自分を抑えることができないほどうれしい」と喜んだ。

 オズ体制が軌道に乗ったのはW杯中断期間中のキャンプから。妥協なき猛練習で、ベースのフィジカルが強化された。中村GMは「選手の個性を生かしたサッカーができている。戦術の引き出しも多い。選手へのアプローチや采配も的確」と評価。天皇杯鳥栖戦(10月24日)翌日には続投のオファーを出した。

 リーグ戦終盤はあえて主力を天皇杯に投入。選手も驚く采配で勝ち抜いた。準決勝、決勝の前日は練習を公開。自らサポーターの集う居酒屋に足を運ぶと来場を呼びかけ、雰囲気づくりに気を配った。準決勝の5日に68歳の誕生日を迎え、この日は愛妻の誕生日と運命にも恵まれた。鹿島時代6冠を達成した名将が、浦和にもまず、1冠をもたらした。

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2018年12月10日のニュース