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天皇杯決勝は浦和VS仙台、鹿島21冠ならず、J2山形進撃ストップ

[ 2018年12月5日 20:59 ]

<浦和・鹿島>前半、ヘディングで先制ゴールを決める浦和・マウリシオ
Photo By 共同

 第98回天皇杯全日本サッカー選手権大会は5日、準決勝2試合が行われ、浦和が鹿島を1―0、仙台がJ2山形を3―2でそれぞれ下して9日の決勝(埼玉)に進出した。

 カシマで行われた鹿島―浦和戦は、序盤から鹿島のペースで進み、鈴木の突破や西のヘッドなどでゴールに迫った。浦和は攻め込まれながらも堅い守備でゴールを割らせず27分、柏木の右CKをマウリシオが頭で合わせて先制した。鹿島はこの後も何度も浦和陣内に攻め込むが無得点で前半を折り返した。

 後半は双方攻めの形を作るがフィニッシュが決まらない展開。逆転を狙う鹿島は浦和の堅守に阻まれ1点が遠い。途中ともに10分以上にわたってシュートに持ち込めず、好機の潰し合いとなった。アディショナルタイムに入って、鹿島がゴール間際に攻め込んだが、浦和DF宇賀神がギリギリ蹴り出してしのいだ。結局浦和が守りきって、1―0で逃げ切った。

 ユアスタで行われた仙台―山形戦は、ホームの仙台が試合開始直後から再三にわたるセットプレーで攻め込んだ。12分、右から古林のクロスに石原が合わせてゴールに叩き込んだがオフサイドの判定。直後の14分に左から中野のクロスにジャーメインが左足ボレーで鮮やかに決めて先制した。18分にも左から攻め込むと矢島のシュートがDFに当たってコースが変わり2点目を挙げた。

 山形も32分に右サイドの熊本からの阪野のヘッドで合わせて1点を返して反撃したが、仙台は36分、左CKを右サイドで受けたジャーメインが中央に折り返し、平岡が決めて再びリードを広げた。山形は44分に右サイドを抜けた阪野がペナルティーエリアから飛び出したGKの頭の上を抜くシュートを決め1点差に迫った。

 後半は1点を追う山形が序盤から攻め込むが、仙台も厚い守りで対抗。30分を過ぎて山形がカウンター、CKで攻めるがゴールを割れず、38分のCKからの阪野のヘディングもGKの好守に阻まれた。アディショナルタイムの5分でも得点は入らず3―2で仙台が競り勝った。

 浦和は12大会ぶり7回目(前身の三菱重工時代の優勝4回含む)の、仙台は初の頂点を目指す。なお、鹿島が敗れたため、今季J1・4位の札幌のACL出場はなくなった。

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