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“山の神”山岸範宏、引退発表後も「まだ気持ちの整理が…」セレモニーでは能活からメッセージも

[ 2018年12月2日 17:46 ]

明治安田生命J3最終節   北九州0―0福島 ( 2018年12月2日    ミクスタ )

山岸範宏
Photo By スポニチ

 今季限りでの現役引退を表明した元日本代表GK山岸範宏(40=J3北九州)が2日に行われた今季最終戦後、引退セレモニーに臨んだ。

 チームの最終戦セレモニーに続いて行われた引退セレモニー。スタンドには「ギシさんお疲れさま」「北九州に来てくれてありがとう」などサポーターから数々のメッセージが掲げられ、大型ビジョンには長くプレーした浦和時代、J1昇格プレーオフ準決勝で劇的な決勝ヘッド弾を決めたJ2山形時代など数々の写真が映し出された。

 そして、同じくこの日を最後に引退となった元日本代表GK川口能活(43=J3相模原)からは「ギシ、お疲れ様でした」とビデオメッセージ。それらを感慨深げに見つめていた山岸は、誠実な人柄を表すように「今シーズンの熱いご声援ありがとうございました」とチームを応援してくれたサポーターへの感謝の言葉から挨拶を始めた。

 「ここ数年、40歳でもピッチに立ちたいという思いをもって日々精進してきました」という山岸。「目標を達成できたという思いと、まだやれるんじゃないかという悔しい思いと、もうユニホームを着れないという寂しい思い。色々な思いがあって熟慮した末の決断ですが、まだ気持ちの整理がつけられていないのが本音です」と正直な胸中を明かした。

 それでも「多くの仲間、指導者に囲まれ、濃密な18年間を過ごすことができました」と感謝。「ありがとうの言葉だけでは語りつくせない感謝があります」と18年間を振り返り、「ケガの少ない頑丈な体を授けてくれた両親、高校の時から応援してくれている妻、3人の可愛い子どもたち」と家族にも「ありがとうと言いたいです」と続けた。今後は指導者に転身。「日本代表として活躍できるような素晴らしいGK」の育成を目指す。

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2018年12月2日のニュース