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磐田 あと30秒…OGで残留一転、まさかのPO“転落”

[ 2018年12月2日 05:30 ]

明治安田生命J1最終節   磐田1―2川崎F ( 2018年12月1日    等々力 )

<川崎F・磐田>試合終了間際にオウンゴールで川崎Fに勝ち越しを許し天を仰ぐ奈良(左下)(撮影・会津 智海)
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 今季リーグ最終戦9試合が各地で行われた。注目の残留争いは、13位だった磐田がすでに優勝を決めていた川崎Fに1―2で逆転負け。1―1の残り約30秒のラストワンプレーで勝ち越しを許す悪夢の展開で16位に転落し、8日のJ1参入プレーオフ決定戦に回ることになった。

 1―1の同点で迎えたラストワンプレーまで、磐田は12位にいた。目前に迫った来季のJ1。だが数秒後、一気に16位まで転落する悪夢が待っていた。

 後半アディショナルタイム4分。川崎FのMF家長に右から折り返しを許す。DF大井が必死にクリアを試みるが、右足に当たったボールは無情にもゴールラインを割った。続くキックオフ直後に終了の笛。ピッチの中の全員がぼう然とした表情を浮かべる中、名波監督は地面に膝をつき、しばらく立ち上がれなかった。

 敗れても残留が決まる可能性はあったが、14位湘南、15位鳥栖、16位名古屋が全て勝ち点を上積み。12位の横浜を含めて5チームが「41」で並んだが、得失点差で16位となった。名波監督は会見で「今はこの残酷な結果を受け止めるのに必死」とぶ然とした表情。5試合ぶり先発のMF中村は「ボールを持たれるのは分かっていた。ただ最後の数分まではプラン通り」と振り返った。

 今季リーグ最多57得点を誇る川崎Fに序盤から粘り強い守備で対応。無失点を続け、後半33分にFW大久保の“恩返しヘッド”で均衡を破った。今季ここまで9戦負けなしの先制点を奪ったが、5分後にセットプレーから失点。最後は優勝チームの猛攻に屈した。古巣相手に自身が持つJ1歴代最多得点を184に更新した大久保は「今季一番自分のチャンスは多かった」と手応えを明かすも、表情はさえなかった。

 だが、失意の敗戦もまだ降格が決まったわけではない。8日にはJ1参入プレーオフ決定戦が待つ。「ラストチャンスを生かさないといけない」と話した中村の表情には、強い決意がにじんでいた。

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