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C大阪 健勇流出なら大きな痛手、来季巻き返し構想に狂い

[ 2018年11月29日 06:42 ]

C大阪・杉本
Photo By スポニチ

 C大阪の日本代表FW杉本健勇(26)が、浦和から正式オファーを受けていることが28日、分かった。関係者によると、C大阪サイドも全力で慰留する方針ながら、交渉は進展していく可能性が高いもよう。昨季に22ゴールを挙げたストライカーが流出すれば、悲願のJ1制覇を目指すクラブにとっては大きな痛手となる。

 C大阪がエース流出の危機に直面した。関係者によると、日本代表にも名を連ねる杉本に対して、浦和から正式オファーが届いていることが判明。C大阪側も全力で慰留に努めていくものの、12月1日の横浜戦(日産ス)で今季の全日程が終了する中で、今後は交渉が進展していくものと見られる。

 中学時代からC大阪の育成組織で育った杉本は、16年に川崎Fから復帰。その年のJ2で14ゴールを挙げてJ1昇格に貢献すると、昨季はJ1で得点ランク2位の22ゴールをマークし、日本代表に初招集された。スペイン1部ヘタフェからのオファーを断って残留した今季は、第33節を終えて5得点。だが、右内転筋の負傷や右足中指の剥離骨折、右肩脱臼などのケガに苦しみながら、最前線でプレーを続けてきた。

 不動の存在を失うことになれば、C大阪にとっては大き過ぎる痛手だ。今季は2トップの人選に苦しみ、シーズン途中から1トップ布陣を採用。それでも順位を上げることはできず、最終節を残して9位となっている。昨季から指揮を執った尹晶煥監督の今季限りでの退任がすでに決定。新監督のもと再出発を図る中で、最も計算できるストライカーを失えば、巻き返しに向けた構想に狂いが生じることになる。

 24日の柏戦に0―3の完敗を喫した後、杉本は悔しさを押し殺しながら「最後は勝って終われるようにしたい」と語っていた。その先にある決断は、どうなるのか。4年後のW杯出場も見据えるFWの去就に注目が集まる。

 ◆杉本 健勇(すぎもと・けんゆう) 1992年(平4)11月18日生まれ、大阪市生野区出身の26歳。FCルイラモスヴェジットからC大阪U―15に進み、同U―18を経て10年7月に飛び級でトップ昇格。12年3月に東京Vへ期限付き移籍し同年7月に復帰。15年に川崎Fへ完全移籍し、16年に完全移籍で復帰。過去にU―17W杯やロンドン五輪に出場。1メートル87、79キロ。利き足は右。

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2018年11月29日のニュース