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川口、第2の能活育てる 指導者の道で「自分の経験伝えたい」

[ 2018年11月15日 05:30 ]

引退会見を行う川口(撮影・荻原 浩人)
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 今季限りで25年の現役生活に終止符を打つJ3相模原の元日本代表GK川口能活(43)が14日、神奈川県相模原市内で引退会見を行った。テレビカメラ23台、約130人の報道陣の前で、時折感極まりながら「常にピッチ内外でベストを尽くしてきての決断。後悔はしていない」とし「現場で自分の経験したことを伝えたい」と、今後は指導者の道に進むことを明かした。

 期待されるのは“第2の能活”育成だ。96年アトランタ五輪でブラジルを破った「マイアミの奇跡」、日本が初出場した98年W杯。日本サッカーが世界の扉を開いた舞台には、神懸かり的なセーブを連発した川口が常にいた。今では各年代の代表が世界で活躍。「W杯ロシア大会をはじめ、各年代の戦いぶりを見て、違った形で(サッカーに)貢献したいという気持ちが強くなった」とし、培った経験、知識を全て注入して世界に通用するGKを育てたい考えだ。

 “もう一度やるなら?”という問いに、間髪入れず「もう一度、GK」と川口。来月2日のホーム鹿児島戦がラストマッチとなる炎の守護神は「広い守備範囲で攻撃的に。失敗を恐れない。そういう選手を育てたい」と新たなステージへ目を輝かせた。

 ◆川口 能活(かわぐち・よしかつ)1975年(昭50)8月15日生まれ、静岡県富士市出身の43歳。94年に清水商から横浜M入り。01年にイングランド2部ポーツマスに移籍。デンマークのノアシェランを経て05年に磐田に加入。14年からJ2岐阜、16年からJ3相模原でプレー。98年からW杯4大会連続で代表入り。国際Aマッチ116試合出場は日本代表GK最多。1メートル80、77キロ。利き足は右。

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2018年11月15日のニュース