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鹿島 悲願のACL頂点!クラブ20冠目でアジア王者に!

[ 2018年11月11日 05:30 ]

ACL決勝戦第2戦   鹿島0―0ペルセポリス ( 2018年11月10日    イラン・テヘラン )

ACL優勝トロフィーを掲げ鹿島の小笠原(AP)
Photo By AP

 ついに戴冠だ。鹿島は敵地でペルセポリス(イラン)との第2戦に臨み、スコアレスドロー、2戦合計2―0とし、初めてアジアの頂点に立った。守備を重視した戦いで第1戦2―0の有利を守り切った。ACLは国内では無敵の鹿島に唯一欠けていたタイトル。主要タイトル20冠目となった。 日程&結果

 これが「神様ジーコ」のスピリットだ。完全アウェーの中、勝負に徹した。しぶとく、そしてしたたかに。アジアの頂点に立った。2―0で先勝したホーム第1戦を受け、序盤から守りに重点を置いた。敵は再三、前線にボールを放り込んできた。左SBの山本は攻撃参加を自重し、2トップを3人以上でマークしてケア。打たれたシュートはGK権純泰(クォンスンテ)が壁となった。

 観衆は10万人と発表された。塀をよじ登って侵入する観衆もみられ巨大スタジアムは人であふれた。大音量のブブゼラ。標高は1000メートル以上で空気は薄く、芝も深くて軟らかい。後半32分にはエース鈴木が競り合いで右足首を痛め、担架で運ばれた。日本代表にも暗雲が垂れ込めるアクシデント。それでも逆境をはねのけた。

 ACL制覇はクラブの悲願。昨季から鈴木満強化部長は外国人枠をフルに使い、国際舞台に強い選手を集めた。夏にはジーコ氏を招へい、勝利への熱をもう一度植え付けた。前半、相手選手がピッチに倒れても安部はボールを外に出さなかった。小競り合いに発展したが、これこそが勝利への執念。金崎、植田が移籍しても新外国人のFWセルジーニョ、DFチョンスンヒョンがフィット。セルジーニョはACLで5戦連発とMVP級の活躍をみせた。

 J1で8回、ルヴァン杯6回、天皇杯5回。国内のタイトル数は他クラブの追随を許さない。それでも手にできなかったタイトルがACLだ。決勝トーナメントに過去5度進出しても破れなかったアジアの栄冠を、ついに手中にした。

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