×

ポスト長友は俺だ!初招集の山中“悪魔の左足”でアピール必ず

[ 2018年11月8日 05:30 ]

男子サッカー日本代表メンバー発表 ( 2018年11月7日 )

日本代表に初選出された横浜DF山中
Photo By スポニチ

 日本サッカー協会は16日の親善試合ベネズエラ戦(大銀ド)、20日の同キルギス戦(豊田ス)に臨む日本代表23人を7日に発表し、横浜DF山中亮輔(25)が初めて選出された。DF長友佑都(32=ガラタサライ)が離脱する中、攻撃が特長の新戦力は来年1月のアジア杯でも切り札として期待がかかる。鹿島FW鈴木優磨(22)も初招集。また、UAEに遠征する東京五輪世代のU―21日本代表23選手も同時に発表された。 日本代表メンバー  日程&結果

 新顔が攻撃に厚みを加える。吉報を受けた山中は待望の初招集に「めちゃくちゃうれしい」と声を弾ませた。左サイドバック(SB)ながら今季は31戦4得点7アシストと破壊力も抜群。森保監督からも「左利きを生かしたクロスや攻撃に絡むプレーが今回の招集につながった。スペシャルなものを持っている」と大きな期待を寄せられた。

 来年1月アジア杯で切り札となる可能性を秘める。森保監督はベネズエラ、キルギス戦について「全く違う戦いになる」と2ウエー戦法を示唆。特にやや力の劣るキルギスは引いて守ってくることが予想され、森保監督も「アジア杯を想定した試合ができる」と話した。そこで“崩し”を期待されるのが、1人で局面を打開できる山中の攻撃力だ。

 これまで4―2―3―1を基本布陣としてきたが、森保監督は代名詞でもある3バック布陣の起用も示唆している。その場合、山中のポジションは1列前に配置されることが濃厚。破壊的な攻撃はより生かされる。

 横浜では直接FKのキッカーを務めることもあり、チームメートから「ロベカルみたい」と元ブラジル代表DFロベルト・カルロス氏を引き合いに出されるほど。“悪魔の左足”は他の左SBにない武器だ。長く代表の主力を担う長友は肺気胸の手術を受けた影響でアジア杯の出場も厳しい状況。今合宿では佐々木と“ポスト長友”の座を争うことになるが「僕は攻撃で違いをつくらないと生き残れない。そこで違いを出していきたい」と求められている役割は理解している。

 今年6月。日本代表が躍進したW杯をテレビ観戦し「めっちゃ出たい」と思いを強くした。「代表に選ばれたからには生き残らないと。試合に出られたらゴールやアシストを狙いたい」。4年後のカタールを目指す挑戦。25歳がスタートラインに立った。

 ◆山中 亮輔(やまなか・りょうすけ)1993(平5)4月20日生まれ、千葉県柏市出身の25歳。柏下部組織を経て10年にトップチーム2種登録。高校3年だった11年にはクラブW杯でメンバー入り。12年にトップチーム昇格。14年にJ2千葉へ期限付き移籍し、15年に柏復帰。17年に横浜へ移籍した。各年代別日本代表にも選出され、16年リオ五輪アジア予選にも出場したが、ケガのため本大会は落選。1メートル71、65キロ。利き足は左。

続きを表示

この記事のフォト

2018年11月8日のニュース