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混戦J2、次節は上位6チーム直接対決!福岡・井原監督、町田戦へ「しっかり結果を」

[ 2018年11月1日 19:45 ]

 J2福岡が4日に昇格をかけた“大一番”第40節・町田戦を敵地で迎える。

 今季のJ2は、シーズン残り3試合の現時点で、いまだ大混戦。毎節、首位と順位が入れ替わる激戦が繰り広げられており、首位・大分(勝ち点72)から7位・大宮(同64)までが勝ち点8差の中にひしめいている。福岡は現在勝ち点66で昇格PO進出ラインの6位につけるが、勝ち点3差の69で3位につける町田に勝てば、勝ち点で並び得失点差で逆転。他チームの結果にもよるが、一気に自動昇格圏の2位以内が近付いてくる。

 町田―福岡戦だけではなく、次節は2位・松本(同70)―5位・東京V(同67)、4位・横浜FC(同67)―首位・大分と、上位6チームが直接対決。どのチームが笑い、泣くことになるのか、昇格への天王山といえる重要な対戦がそろう。

 史上まれにみる混戦に、福岡・井原正巳監督(51)も「7チームにチャンスがあるのは珍しい」と話す。「残り3戦で1つの昇格、優勝も決まっていない。次でも決まらない。我々にもチャンスがあることを前向きに捉える」とポジティブだ。前節は先制しながらホームで金沢に痛恨のドロー。勝つべき試合を取りこぼしてきた反省はあるが、ピリッとせずに混戦から抜け出せないのは他チームも同じ。「勝ち点を取りにいって足踏みしても、他チームも苦労している」と苦笑いを浮かべるように、勝ち点を伸ばせなくても上位と差が開かなかった。運もあるといえる中、福岡は直近5試合で負けなし。終盤戦に入り、勝ち点を積みあげ粘りをみせている。

 昨年も4位でPOに臨んだ福岡は、昇格に王手をかけながらも涙を飲んだ。指揮官は「昨季の悔しい思いを晴らそうとする選手もたくさんいる。チームの一体感もありまとまっている。昨年とは違った雰囲気がある」と、選手たちの経験と気持ちの強さに期待をかける。「町田は強いが、しっかり結果を出したい」。絶対に負けられない決意をにじませた。

 井原監督は町田について「誰が出てもやることがブレずに整理されている。シンプルに前へ、が徹底されているので、落ち着いてサッカーをやらせてもらえない。全員がひたむきで本当に難しい相手」。最大級の称賛と警戒感を示した。攻撃にも質の高い選手が多く「押しこまれると危険なシーンが増えるのでいかに粘り強く耐えるか」。チームの今季失点数40はリーグ4位だが、ここ2戦連続で2失点と堅守に綻びがみられる。守備の奮闘が勝敗の鍵を握るだけに、DF實藤友紀(29)は「町田戦には悔しい思いしか残ってないので晴らせるチャンス。ここでやらないといつやるんだという気持ち」と熱い気持ちをみせ、10月31日に行われた町田の順延試合がドローだったことには「ラッキーだと思う」と素直に喜んだ。敵地での戦いではあるが、相手もアウェイ戦から中3日。「こっちは万全の状態で臨めるのでプラスに捉えたい」と力を込め「最後は気持ち。この3試合にすべてをかける思いでいかないと。気持ちで負けてるようじゃ昇格なんてできない」。

 守備を統率するDF篠原弘次郎(27)は「自分たちも勝ち点を取り損ねてるが、上位もこけてる。上位とやれるこんなチャンスはない」と歓迎し「アビスパのプライドをかけて全員で勝ちにいく。そういう試合」。気合をこめて勝利を誓った。残り3戦。昇格を果たしてみせる。

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2018年11月1日のニュース