中国サッカー界で論争 外国籍選手の出場停止処分巡り“不公平”

[ 2018年11月1日 12:28 ]

 中国サッカー界で今、外国籍選手への出場停止処分を巡ってある論争が巻き起こっている。主にアプリでサッカー情報などを提供する中国メディア「zhibo8」が報じている。

 同メディアによると、発端となったのは10月28日の中国1部リーグ、上海上港と山東魯能の一戦(4―2で上海上港)。中国ではゲーム前に、中国の国歌斉唱が行われるが、この一戦の国歌斉唱中、山東魯能の元ブラジル代表FWジエゴ・タルデリ(33)に不適切な行動があったとして、中国サッカー協会は10月31日、タルデリに対して1試合の出場停止処分を科した。

 ただ、それに黙っていなかったのが、山東魯能のサポーター。対戦相手だった上海上港のブラジル人FWエウケソン(29)にもダルデリ同様に不適切な行為があったとし、証拠としてSNSに映像をアップして不公平さを訴えたという。

 「zhibo8」によれば、中国国内ではタルデリ、エウケソンがともに国歌斉唱中に、顔に笑みを浮かべながら体を動かしたり、国家に対して敬意を欠いたことが問題であることに議論の余地はないとしている。その一方、一方に出場停止処分があったものの、もう一方はおとがめなしと両者への処分に公平性を欠いたとことが主な論点となっているという。陳永記者は過去に事例がないこともあり、記事の中で「(サッカー協会において)罰則の明確なルールがないことも問題」とも指摘している。

 中国1部リーグは今季、残り3試合。Jリーグ同様に佳境を迎えている中で、首位の上海上港と2位の広州恒大が勝ち点2差で激しい優勝争いを繰り広げている。3位の山東魯能もACL圏内死守へこれ以上、星を落とせない状況。ともにエースが欠場となれば、大きな痛手となる。今のところ出場停止が言い渡されていないエウケソン率いる上海上港はくしくも3日、アウェーで広州恒大との首位攻防戦を控えている。それだけに、今回の出場停止問題は中国サッカー協会の今後の対応など大きな論争を呼びそうだ。

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