苦しむRマドリード 移籍Cロナの穴埋めらず 早くも新監督の進退問題が浮上

[ 2018年10月23日 09:00 ]

ベンチで険しい表情を見せるレアル・マドリードのロペテギ監督(AP)
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 欧州チャンピオンズリーグ(CL)3連覇を果たした白い巨人が危機に陥っている。スペイン1部の名門レアル・マドリードは20日にホームで昨季15位のレバンテに1―2で敗れ、リーグ2連敗で4位から暫定7位に転落した。公式戦3連敗で同5試合未勝利という不振の大きな原因は得点力不足で、公式戦482分無得点とクラブワースト記録を更新。地元メディアでは、6月に就任したばかりのフレン・ロペテギ新監督(52)の進退問題が浮上した。

 新指揮官の解任論が一気に高まった。連敗脱出に失敗したことを受け、マルカ紙は21日に「ロペテギは全ての信用を失った。まだ監督なのは後任が未定だから」と伝えた上で、翌22日には解任は時間の問題で、元アルゼンチン代表MFでRマドリードBチームを率いるソラリ監督の昇格が最有力と報じた。

 ロペテギ監督は22日、欧州CLプルゼニ(チェコ)戦の前日会見に出席。「最後の試合か?」などと厳しい質問が飛ぶ中で「今ここにいて、明日も監督だ。それ以外は現時点で何も明言できない」と微妙なコメント。28日の国内リーグ・バルセロナ戦の後に解任されるとの見方が有力だ。

 得点力不足の原因は明確。今夏にユベントスへ移籍したC・ロナウドの不在だ。在籍9季連続で公式戦30点以上を挙げ、同通算438試合で450点と平均1試合1点以上を挙げた絶対エースの穴は、やはり大きかった。新指揮官が「穴を埋めてくれるはず」と期待したベンゼマとベールはそれぞれ公式戦12試合5点、10試合4点で、最近8試合は2人で1点だけ。3トップ左で根気よく起用し続けている22歳のアセンシオは12試合で1点とブレークできずにいる。

 欧州CL3連覇に導いたジダン前監督の後釜となった元スペイン代表監督の手腕について、マルカ紙は「経験不足。レバンテ戦では指示が選手に伝わっていなかった」と批判したが、ファンの怒りの矛先はペレス会長に向かっている。「不振の原因はロペテギかペレスか」というアス紙のネット投票の結果は、後者が約87%と圧倒的だった。

 同会長の責任は補強の失敗。C・ロナウドの前にもFWモラタ、MFハメス・ロドリゲス、DFペペら、主力を次々と放出しておきながら、大型補強は皆無。33歳MFモドリッチ、32歳DFセルヒオラモスら主力の高齢化や意欲低下も指摘されており「チームは弱体化している」とアス紙。不振の裏にある根深い問題は、監督交代だけで簡単に解決できるものではなさそうだ。

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