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川崎F5発、首位激走4差広げた!連覇行っタレ最短11・10

[ 2018年10月21日 05:30 ]

明治安田生命J1第30節   川崎F5―3神戸 ( 2018年10月20日    等々力 )

<川崎F・神戸>神戸に勝利しターレに乗り盛り上がるDJ KOO(ターレの中央)と川崎・中村(同右)らイレブン(撮影・西尾 大助)
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 各地で7試合が行われ、首位の川崎Fはホームで神戸に5―3で勝利した。2―3の後半20分、約5カ月半ぶりに先発したMF斎藤学(28)が今季リーグ初ゴールとなる同点弾を挙げ、チームの逆転劇を演出した。2位の広島が敵地で清水に0―2で敗れたため、勝ち点差は4に拡大。最短で11月10日のアウェーC大阪戦で連覇が決まる可能性が出てきた。浦和は鹿島に3―1で勝ち、ACL出場圏内(3位以内)に勝ち点差1と迫った。

 イニエスタの前で“和製メッシ”斎藤が復活弾を決めた。2―3の後半20分、左サイドで家長からボールを受けると、得意のドリブルで突進。「シュートは覚えていない」。左足を無心で振り抜くと、右ポストに当たってネットに吸い込まれた。「個人的にはやっと取れたのでうれしい」。横浜から今季加入し、リーグ戦は初得点。待望の一発をホッとした表情で振り返った。

 苦しみもがいて決めた一発だった。昨年9月に右膝前十字じん帯を損傷し手術。全治10カ月と診断された重傷だった。それでも懸命のリハビリで5月に復帰。その裏には、W杯ロシア大会出場への強い思いもあった。メンバー入りした14年W杯は出番なし。1次リーグ最終戦のコロンビア戦後に涙を流し「W杯での借りはW杯でしか返せない」と誓った。

 最終的に西野ジャパン入りは夢に終わったが「チャレンジしたことに意義がある」。クラブ幹部から「次(22年W杯)を目指せ」と声を掛けられると「まずクラブで結果を残して代表に復帰しないと」と誓った。手術後には気づかぬうちに患部をかばい、体の違う部分が悲鳴を上げるなど苦しんだが、ラグビー、アメフットなど異なる競技のアスリートとの交流でトレーニング方法を学ぶなど、努力を惜しまなかった。その成果が大事な一戦でようやく実った。

 残り4試合。「少しでも力になれるように頑張りたい」。チーム待望の“ラストピース”の復活で、2位広島に勝ち点4差。連覇への足取りはどんどん力強くなっていく。

 《3位以内が確定》首位川崎Fが勝ち、勝ち点は60となった。残り試合で勝ち点60に届くのは、2位広島と1試合未消化の札幌のみ。川崎Fの年間3位以内が確定し、来季のACL出場(プレーオフ含む)が決まった。優勝争いも、2位広島に4差となったことで、最短で11月10日C大阪戦で2試合を残して連覇達成の可能性が出てきた。

 《ハロウィーンイベント開催》ハロウィーンの季節ということもあり、この日クラブは「KAWAハロー!ウィンPARTY」と銘打ったイベントを開催した。ハーフタイムにはフロンターレにちなみ、築地市場の移転で話題となった「ターレ」にDJ KOOが乗り、TRFの名曲「EZ DO DANCE」に乗せて競技場を一周。試合後は逆転劇でご機嫌だった中村もターレに同乗し、ノリノリだった。

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