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本田 豪デビュー弾 やっぱ“持ってる”20年東京五輪へGO!

[ 2018年10月21日 05:30 ]

オーストラリアAリーグ   メルボルン・ビクトリー1―2メルボルン・シティー ( 2018年10月20日 )

<メルボルンV・メルボルンC>前半、先制ゴールを決め、雄たけびを上げるメルボルンV・本田
Photo By 共同

 オーストラリアAリーグ、メルボルン・ビクトリーに加入した元日本代表MF本田圭佑(32)が新天地デビュー弾を決めた。20日、メルボルン・シティーとの今季開幕戦でゲーム主将を務め、4―4―2の右サイドでフル出場。0―0の前半28分、右クロスからヘディングで先制点をマークした。試合は1―2で逆転負けしたが、W杯ロシア大会以来となる公式戦で存在感を示した。

 いきなり決めた。本田が新天地初シュートで初得点。前半28分、ゴール前に走り込むと2人に競り勝ってクロスを頭で叩き込んだ。地元テレビの実況は「ホンダ!得点マシンが最初のチャンスで決めた!」と絶叫した。

 デビュー戦でキャプテンを務め、得点以外でも存在感を示した。18日の会見で「いい練習を重ねてきたし、戦術面でも準備は整っている」と自信を示していた通り、ダイヤ形の中盤右サイドからクロス、スルーパス、セットプレーのキッカーで攻撃をけん引。後半32分、ターンで1人をかわしロングパスを通すと地元テレビの解説者は「ワールドクラス」と絶賛した。ただしチャンスはつくっても追加点は奪えず、逆に1―1の後半25分に本田がマークした相手に決勝点を奪われた。試合後、自身のツイッターに英文で「いつも応援ありがとう。次の試合で最善を尽くし幸せをもたらしたい」とファンに初勝利を誓った。

 Aリーグでの本田は、J1神戸に加入したイニエスタのような存在だ。リーグは5季連続で観客動員が減少しており、オーストラリア協会のギャロップCEOは「本田の経験、実力、商品価値は、アジアと世界でAリーグのイメージと評価を高めてくれる」と“救世主”として期待を寄せる。マーキープレーヤー(看板選手)として360万米ドル(約4億円)の高額年俸の半分以上をリーグと地元放送局が負担した。

 ダービーの観客数は4万504人。多くの日本人が観戦し、振られた日の丸には「2020 TOKYO」の文字もあった。本田の新たな目標である20年東京五輪出場へ、新天地で力強く再スタートを切った。

 ▽Aリーグ オーストラリア初のプロサッカーリーグとして05年に8チームでスタートし11年から10チーム。総当たり3回戦(27節)のレギュラーシーズンで上位6チームがファイナルシリーズ(プレーオフ)に進出。変則トーナメントで来年5月に年間王者が決まる。降格、昇格はない。年俸制限のないマーキープレーヤー(看板選手)として元イングランド代表FWヘスキー(ニューカッスル)、元スペイン代表FWビジャ(メルボルンC)、元日本代表MF小野伸二(ウェスタン・シドニー)、元イタリア代表FWデルピエロ(シドニーFC)らがプレー。

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