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鳥栖 新体制初のリーグ戦へ 金コーチ、攻撃へのアプローチに着手

[ 2018年10月17日 20:12 ]

金コーチ(右)の話に聞き入る鳥栖の選手たち
Photo By スポニチ

 J1鳥栖が20日に敵地・仙台で、金明輝コーチ(37)体制になってから初のリーグ戦を戦う。

 残り5試合で自動降格圏の17位。残留へ後がない状況でチームの指揮を託された金コーチは、「とにかく点を取らないことには勝てない」と今季リーグ最少の23得点にとどまっている攻撃へのアプローチに着手した。前体制からの守備をベースとしたサッカーを踏襲しながらのマイナーチェンジ。前節からの2週間という短い準備期間で臨むが「選手たちは責任を感じてやってくれてる。トレーニングの質を上げる工夫もしてくれてる」と選手の姿勢を称賛し「戦い方を共有できれば大丈夫かなと思っている」。確かな手応えに自信も感じさせた。

 ただ、今季はアウェー戦が“鬼門”となっている。ここまで1勝6分7敗と大きく負け越しており、下位に低迷する大きな要因だ。初戦でその苦手のアウェイ戦を迎えるが、金コーチは「そういう後ろめたさを払拭するための交替」と指揮官の交代がカンフル剤になることを期待し「残り5試合中3試合がアウェイ。とにかく勝たないといけない」。“アウェイが苦手”などと言っている余裕もないのが現状だ。

 前節、FWフェルナンド・トーレス(34)が加入以来12試合ぶりに先発を外れ、出場もなかった。今節の起用について金コーチは「まだパフォーマンスを出し切れてないがプロなので求めたことはやってくれる。対仙台として考えたときに1つのピースとして有効なのか最後まで見極めてやっていきたい」。慎重な言及にとどめた。

 初めてタクトを振るうJ1の舞台。仙台については「今は停滞ぎみだがしっかりハードワークするのが前提。簡単な相手ではない」と警戒する。対戦相手だけではなく「高揚感とも違う」という重圧とも戦いながら、絶対に負けられない“初戦”に臨む。

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2018年10月17日のニュース