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南野2発“真エース”だ!3戦連発で世界5位のウルグアイ撃破

[ 2018年10月17日 05:30 ]

国際親善試合   日本4―3ウルグアイ ( 2018年10月16日    埼玉 )

<日本・ウルグアイ>後半、2点目のゴールを決めた南野がガッツポーズ(撮影・小海途 良幹)
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 日本代表は16日、埼玉スタジアムで世界ランキング5位でロシアW杯8強のウルグアイ代表と対戦し、4―3で勝利した。MF南野拓実(23=ザルツブルク)は前半10分に3試合連続得点となる先制ゴールをマークし、後半21分にも勝利を決定づけるゴール。97年の呂比須以来21年ぶりとなる初ゴールから3戦連発で新エースをアピールした。日本の世界ランキング5位以内の相手から4得点は過去最多。森保ジャパンは圧倒的な攻撃力で発足から3連勝とした。 試合結果  日本代表メンバー  日程&結果

 一瞬で相手を振り切った。前半10分、ペナルティーエリア内に入った南野は、MF中島のパスに反応。急激なターンでDFをかわして中央へ切れ込み、右足で冷静にシュートを沈めた。「イメージ通り。立ち上がりだし狙っていた」。国際Aマッチ初得点から3戦連発。93年のJリーグ開幕以降では、97年の呂比須ワグナー以来となる21年ぶりの偉業を達成した。

 「相手が強いのは分かっていたけど、気負うことはなかった。アジア杯までのサバイバルの中でアピールできたことは良かったし、それが勝利につながって良かった」

 衝撃は終わらない。後半21分にはMF堂安の放ったシュートをGKがはじくと、こぼれ球を右足で押し込んだ。金星を呼び込む、自身初となる代表戦での1試合2得点。森保ジャパンでは唯一となる3試合連続先発出場を果たし、計4得点を奪う圧巻の働きを見せた。

 世界の壁を初めて痛感したのが、11年に出場したU―17W杯メキシコ大会。1得点するなどベスト8進出に貢献したものの最後はブラジルに敗れて悔しさを味わった。帰国後、通っていた大阪・興国高の体育教諭でサッカー部監督の内野智章氏に「スピード以外でも勝負できるようにならないといけない」と16歳は打ち明けた。速さだけでなく、相手をかわす技術やトラップの必要性。この日、ウルグアイのDFを手玉に取ったターンは意識し続けてきた結果でもあった。

 1トップの大迫と連動する場面も増えるなど、W杯組との融合も進んだ。ただ、現状に満足感は一切ない。「守備や時間をつくるところも、疲れているときに雑になった」。より成長するため、課題と向き合うことは忘れない。

 「代表に呼ばれていないときにいろんな思いをしたけど、自分を信じて、変に焦ることなく積み重ねてこられた。でも、まだまだ。(大きな)大会で何かしないと意味がない」

 目標と公言する来年1月のアジア杯、そして4年後のW杯へ――。さらに進化する可能性を秘める23歳が、世代交代を推し進めていく。

 ◆南野 拓実(みなみの・たくみ)1995年(平7)1月16日生まれ、大阪府泉佐野市出身の23歳。C大阪U―18時代の12年にトップチームデビュー。15年1月にオーストリア1部ザルツブルクに移籍した。15年10月13日のイラン戦でA代表デビュー。18年9月11日のコスタリカ戦で代表初得点を記録。国際Aマッチ通算5試合4得点。1メートル74、68キロ。

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