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ウルグアイ注目は東京世代の黄金トリオ 堂安&冨安の“お手本”

[ 2018年10月16日 11:10 ]

キリンチャレンジカップ2018   日本―ウルグアイ ( 2018年10月16日    埼玉 )

笑顔を見せるベンタンクール(左)とバルベルデ(撮影・西尾 大助)
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 日本代表が対戦するウルグアイ代表の注目は、東京五輪世代トリオだ。MFロドリゴ・ベンタンクール(21=ユベントス)、MFフェデリコ・バルベルデ(20=Rマドリード)、DFマルセロ・サラッキ(20=ライプチヒ)の3人は4位だった昨年のU―20W杯で活躍し、1次リーグでは堂安、冨安がいた日本を2―0で破った。中でもベンタンクールはチーム最年少で出場した今夏のW杯ロシア大会で主力としてプレーしており、新エースとして大きな期待を集めている。

 小雨が降るピッチでの前日練習。ウルグアイのMFベンタンクールは1メートル87の長身、柔らかいボールタッチ、正確なパスで存在感を放った。21歳の新司令塔について、71歳のタバレス監督は会見で「中盤で違いを生み出せる選手」と評した。

 FIFAランク5位の強豪の中で、既に不動の地位を確立した。昨年10月、W杯南米予選ベネズエラ戦でA代表デビュー。続くボリビア戦での初先発から13試合連続で先発出場中だ。W杯ロシア大会で全5試合に先発し、8強入りに貢献した。

 指揮官が先発起用し続ける理由は、万能性と個の能力の高さにある。主に4―3―1―2のトップ下でプレーするが、ボランチ、右サイドもこなせるため中盤のさまざまな布陣と戦術に対応可能。足元の技術と強いフィジカルを兼ね備え、創造的なパスを繰り出すプレーぶりは、元イタリア代表MFピルロやフランス代表MFポグバに例えられる。得点が少ないという課題はあるが、今回代表から外れたエースのFWスアレス(バルセロナ)は「特別な技術があり試合をコントロールできる。本当に頼りになる」と大きな期待を寄せる。

 タバレス監督が「中盤の若手はフィジカルの強さだけでなく戦術の理解も高い。これからの中心となる」とベンタンクールらとともに名前を挙げたのがバルベルデ。18歳でRマドリード入りした逸材だ。「忍耐強くプレーすれば必ず素晴らしい選手になる」と評価するボランチで、昨年9月のW杯南米予選パラグアイ戦で先発してA代表デビュー。初得点を挙げて勝利に貢献し、スアレスからも「怪物」と絶賛された。

 また左サイドバックのサラッキは、12日の韓国戦で途中出場でA代表初出場した。「22年W杯カタール大会に向けて若手とベテランを融合を目指す」と話すタバレス監督。背番号6、5、4の元U―20代表トリオが、4年後に向けてウルグアイの未来を担うことになりそうだ。

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2018年10月16日のニュース