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【加茂周 視点】“経験の差”4年後を見据えた競争

[ 2018年10月13日 09:30 ]

国際親善試合   日本3―0パナマ ( 2018年10月12日    デンカS )

<日本・パナマ>前半、シュートを放つ大迫(左)(撮影・西尾 大助)
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 パナマの出来を考えれば前半は物足りなかったが、後半はボランチの青山らが意識的に攻撃に絡むようになったことで、中盤でのボールの動かし方、スペースの使い方が良くなった。今回はW杯ロシア大会の海外組が合流。1トップの大迫は特長を出し、前線でポイントをつくってチャンスを呼び込んでいた。大迫を起点に南野らがゴールに絡んでくるのが、森保監督の狙いの一つ。スピードのある伊東も右サイドで威力を見せていた。

 次のウルグアイ戦には吉田、長友らベテランも出場するだろう。今の若手は技術も素質もあるが、まだ攻守の部分で周りとの関係性を自分でつくり出すまでには至っていない。そこはやはり経験の差が出てくる。

 ただし、監督が見据えるのは次のW杯。4年後に個々のスピードや体力はどうなっているかまで判断して、チームづくりを進める。世代間の融合は、一方で、W杯へ向けた競争が始まることも意味する。(元日本代表監督)

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2018年10月13日のニュース