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堂安、エムバペの対抗馬に“律”候補 初ゴールで世界の頂点へ

[ 2018年10月10日 05:30 ]

練習で軽快な動きを見せる堂安(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 サッカー日本代表は9日、新潟市内で合宿2日目の練習を行った。9月に代表デビューを飾ったMF堂安律(20=フローニンゲン)は、8対8のミニゲームでゴールを決めるなど軽快な動きを披露。21歳以下の世界最優秀選手に贈られる「コパ賞」の候補10人に選出されたレフティーが、W杯に出場したメンバーとの定位置争いも制する構えだ。

 W杯に出場した主力がいても、臆することはなかった。8対8で行われたゲーム形式のメニューで、右MFに入った堂安は積極的なプレーを披露。MF三竿の左クロスを右足ボレーでゴールを決めると、観客席にいた約3500人のファンから歓声が上がった。

 「どのチームに行ってもポジション争いはあるんで。そこにおびえてないし、気にしていない。いつも通り楽しんで、自分のプレーに集中したい」

 早朝から驚きのニュースがあった。時差ボケで午前4時に目が覚め、おもむろに携帯電話でニュースをチェック。すると、バロンドール(世界最優秀選手賞)を主催するフランス・フットボール誌が今年から新設した、21歳以下の世界最優秀選手に贈られる「コパ賞」の候補10人の中に自分の名前があった。

 「ビックリしました。オカンからも連絡が入っていました」。アジア人としては唯一のノミネートで、フランス代表FWキリアン・エムバペ(19=パリ・サンジェルマン)らとともに選出された。バロンドールなどとともに12月3日に発表される同賞を受賞できるとは思っていないものの、新たな目標ができた。「エムバペという選手が一番にいて、誰もがあの賞を獲るのは分かっている中で…。いつか“堂安が勝つんじゃないか”と思われるレベルに行きたいし、今は負けていたとしても、これから追い越していきたい」

 今回から原口や柴崎らが招集されており、定位置争いは激しくなった。まずはパナマ戦で国際Aマッチ初ゴールを奪い、「黄金の左」を持つ20歳が世界の頂点へとのし上がっていく。

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2018年10月10日のニュース