鹿島 序盤2失点からの大逆転勝利 内田の“土壇場決勝弾”手にしていないタイトルへ「ぜひものに」

[ 2018年10月4日 05:30 ]

アジア・チャンピオンズリーグ準決勝第1戦   鹿島3―2水原 ( 2018年10月3日    カシマ )

後半、決勝ゴールを決める内田(撮影・西海健太郎)
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 鹿島はホームで準決勝第1戦・水原(韓国)戦に臨み、3―2で勝利した。前半6分までに2点を失ったが、その後に3点を奪い大逆転。後半アディショナルタイムにDF内田篤人(30)がドイツから復帰後初、10年3月のACL1次リーグペルシプラ戦以来となる鹿島での劇的な決勝ゴールを決めた。引き分け以上で決勝進出が決まるアウェーでの第2戦は、24日に行われる。

 膝から滑り込んで、激しく両の拳を握った。関係者席のジーコTDも激しいガッツポーズを繰り返す。ドラマは最終盤に待っていた。右FKからの流れで、前線に上がっていた内田。一度放ったシュートはDFに阻まれるが、「ちょっとずらしながら」2度目のこぼれ球をシュートすると、ボールはDFに当たってネットに吸い込まれた。今季、「タイトルを獲るために(ドイツから)戻ってきた」と自負する30歳。後半途中から腕に巻いた主将マークは、覆いかぶさる仲間であっという間に見えなくなった。

 序盤はあまりに早く劣勢を強いられた。開始40秒過ぎにCKを与え、自身の肩に当たるオウンゴールを許した。4分後にも失点。「早い時間帯に2失点したので、説教ですね」。自嘲気味に振り返るように、チームは窮地に追い込まれた。

 “事件”は1―2のまま迎えた前半44分に起こった。温厚なGK権純泰(クォンスンテ)が、相手選手に激しく激高し一触即発の展開に。「サッカーは戦争と同じもの」と言う守護神が同じ韓国人相手に見せた強烈な熱だった。「スンテのおかげでスイッチが入った」と内田。後半39分にはDF西のクロスをFWセルジーニョが仕留めて同点に。大逆転劇につながった。

 内田は試合後によく、自動販売機の前にいる。自腹で炭酸飲料を購入し、選手バスの中で飲みたい人に振る舞う。加入前は選手から「話しかけるのも緊張する」と言われていた存在は、今はそんな気さくな姿が自然になじむようになっている。「これだけのメンバーがそろっているので、ぜひものにしたい」。鹿島の仲間とともに唯一、手にしていないタイトルへ突き進む。 (波多野 詩菜)

 ▽鹿島が0―2のビハインドから3得点を挙げ逆転勝ち。ACL日本勢の2点差逆転勝利は08年G大阪の1次リーグ全南戦(○4―3)以来、2チーム目。準決勝に進出した日本勢は今回の鹿島が延べ8チーム目。過去7チームの第1戦は△△△●●●△と未勝利だったが、鹿島が初戦を初めて制した。

 ▽鹿島のACL決勝進出の行方 アウェーの第2戦(24日)で○または△ならば無条件で決勝進出決定。●でも3得点以上の1点差●の場合(3―4、4―5…)は進出決定。2―3●の場合は前後半15分の延長戦(アウェーゴール適用せず)を行い、さらに同点の場合はPK戦での決着となる。0―1●、1―2●の場合は敗退。

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