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川崎F 復活の小林弾!首位広島に4差接近、敵将へ“恩返し”

[ 2018年9月23日 05:30 ]

明治安田生命J1第27節   川崎F ( 2018年9月22日    等々力3-1名古屋 )

<川崎F・名古屋>後半18分、ゴールを決める川崎F・小林(左から2番目)(撮影・篠原岳夫)
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 明治安田生命J1第27節は6試合が行われ、2位の川崎Fはホームで名古屋と対戦し3―1で勝利を収めた。前半20分に相手のオウンゴールで先制。2―1の後半18分には体調不良だった日本代表FW小林悠(31)もゴールを決めた。一昨年まで約4年半チームを率いた敵将・風間八宏監督(56)の退任以来初となる等々力の試合で成長した姿を見せつけ、FC東京と1―1で引き分けた首位・広島に勝ち点4差に迫った。

 かつての指揮官に格の違いを見せつけた。試合前に名古屋の風間監督の名前がコールされるとスタジアム全体に拍手が巻き起こった。風間監督にとっては敵将として初の等々力。2―0の後半14分に1点こそ返されたが、終わってみれば完勝。鬼木監督は「名古屋という相手で選手は気持ちが入っていた」と満足げな表情で振り返った。

 ベンチには風間監督、ピッチには今季途中までチームメートだったMFエドゥアルド・ネットもいた。「この間までチームメートで、ウチでもそうだったけど、名古屋でも中心でやっている。とにかくネットにボールを触らせないような位置取りをした」と中村。川崎Fの司令塔が、特徴を知り尽くした相手の司令塔を機能不全にして勝機を見いだした。

 その中でゲームを決めたのはやはりエースだった。この日は再三、チャンスを逸していたが、そこは昨季の得点王&MVP。2―1の後半18分、車屋の左クロスに飛び込み右足で今季13点目を挙げた。実は試合前のミーティングから「汗が止まらなかった」と異変を感じ、試合中も「下半身に力が入らなかった」と体調不良を抱えていたという。それでも自ら交代を要求した後半27分までチームを引っ張った。

 これで1試合消化が少ない中、広島との勝ち点差を4にまで縮めた。26日の湘南戦へ「勝ってプレッシャーをもっとかけたい」と阿部。連覇へ向け、ついに広島の尻尾をつかまえるところまで詰め寄った。

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