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本田監督、カンボジア初陣逆転負け 指揮官の自覚イレブン鼓舞

[ 2018年9月11日 05:30 ]

親善試合   カンボジア1―3マレーシア ( 2018年9月10日 )

サッカー国際親善試合のマレーシア戦で、選手に指示を出すカンボジア代表GMの本田圭佑選手(右から2人目)
Photo By 共同

 メルボルンVのMF本田圭佑(32)が事実上の監督を務めるカンボジア代表が10日、ホームのプノンペンでマレーシア代表と対戦し、1―3で逆転負けを喫した。宿敵マレーシアからクメール共和国時代以来の47年ぶりの勝利はならなかったが、初陣から手腕を発揮。「結果が出なかったので僕に責任がある。敗因には理由がある。今晩はそれを考えることに時間を割く。今日の敗戦は忘れることはない」と振り返った。

 まさに“本田劇場”だった。試合前に突然の雷雨で30分、キックオフが遅延。首を長くして待った約3万人の観衆の前には両腕に時計、そしてサングラス姿で登場して度肝を抜いた。試合が始まると両手をポケットに突っ込みながら、時折、身ぶり手ぶりで指示。本田仕込みのポゼッション、ハイプレスが奏功し、前半18分に先制点を挙げるマジックを見せた。「最初の30分はアメージング」。そう振り返る通り、疲れとミスが露呈した後半に3失点。それでもハイラインを保ち攻める姿勢は崩さず「僕の哲学を貫いてくれた」と選手たちをねぎらった。

 W杯ロシア大会後に「現役を続けていくのか。サッカーにどう携わっていくのか整理したい」と言った。自問自答した先に、20年東京五輪出場、そして代表監督への挑戦があった。試合には敗れたが、二足のわらじの金狼(きんろう)が次なる野望へ第一歩を刻んだ。

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2018年9月11日のニュース