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冨安 目標はプレミアリーグ挑戦 ベルギーで衝撃受けた相手は…

[ 2018年9月1日 10:01 ]

冨安健洋 独占インタビュー(2)

BBQでシントトロイデンの同僚たちと親睦を深めるDF冨安(左)(写真提供STVV)
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 【独占インタビュー2】22年W杯カタール大会を目指す日本代表(7日チリ戦、11日コスタリカ戦)に初選出されたベルギー1部シントトロイデンのDF冨安健洋(19)がスポニチ本紙の独占インタビューに応じ、世代交代への意気込みなどを語り尽くした。

 ――2年後に東京五輪、4年後にW杯カタール大会があるが。

 「もちろん成長しないといけないですけど。そこを見据えてというよりはシントトロインで試合に出続けて、活躍し続けているうちに成長できていればいいという感覚なので。今を、その時その時で一生懸命でやった結果が東京五輪、W杯につながっていればいいと思っています」

 ――クラブの公式ツイッターには居残り練習する様子もアップされていた。

 「あれ、勝手に載せちゃってましたよね…。僕、知らなかったんですけど。あまりそういうの見せたくない派ではあるんですよね…(苦笑い)。監督にもっと強いボールを蹴れるようになれと、チームが始動してから言われたので。シンプルに止めて蹴るという壁当ての練習です」

 ――今年1月から新天地に移り、成長した部分や見えてきた課題は。

 「まだ開幕5試合しかやっていないですし。チームも勝てていないので。ちょっと難しいところではありますけど。こっちの方が(日本より)レベルが高いと思いますし。対戦した相手の中では2試合目にゲンクとやったんですけど。ゲンク戦は僕らほぼほぼマンツーマンで戦って、僕の相手は14番のトロサールだったんですけど。この選手には好きにやられたというか…。今までにない感覚を味わいました。速い、うまい。背が高くて、フィジカルがある感じでもないんですけど。重心がブレずに予備動作なして仕掛けてくるので。予測もしずらいですし、その選手にはちょっと悔しさは残りましたね」

 ――ベルギーでは1人暮らしをしているが、食事や生活面の不安は?

 「朝食、昼食はチームで出て、夜は自分で作って食べています。特に苦労はしていないです。得意料理は…ないですね(苦笑い)。いつも適当に作っている感じなので。ちゃんと栄養が整うように作っていますけど」

 ――ホームスタジアムが人工芝。フィットネス面での取り組みは。

 「ジムにいって筋トレしている。人工芝は慣れれば大丈夫です。濡れてれば全然ちゃんと転がりますし。別に問題はないです」

 ――公用語は英語。言葉の問題はどうか。(シントトロイデンの経営権を取得した)ネット関連会社「DMM.com」のオンライン英会話で勉強しているようだが。

 「そうですね。でも、最近はそんなにやっていないですよ。英語は去年よりはマシになりましたけど、まだ全然ですね。フランス語、オランダ語でもしゃべる選手はいますが、監督とかも英語でしゃべります。直接の先生はつけていないですが、DMMから紹介してもらった日本人の先生と英会話をオンラインで週1回のペースでやっています」

 ――試行錯誤して成長していく先にある、サッカー選手としての最終目標は。

 「ずっと言ってきましたけど、プレミアリーグでプレーしたいのは変わらない。(U―18代表で)イングランドに負けたのも影響していますけど。まだどうなるか分からない。その場でちゃんと道を選んで、そこにたどり着ければいいと思います」。

 ◆冨安 健洋(とみやす・たけひろ)1998年(平10)11月5日生まれ、福岡県出身の19歳。三筑キッカーズで競技を始め、バルセロナスクール福岡校にも在籍。福岡の下部組織で育ち、2種登録された高校2年時に天皇杯で公式戦デビュー。J通算45試合1得点。今年1月にシントトロイデンに完全移籍。16年リオ五輪の練習パートナー。昨年5月のU―20W杯韓国大会に出場。1メートル88、78キロ。

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