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森保フレッシュJ A代表初陣メンバー発表、東京五輪世代から3人

[ 2018年8月31日 05:30 ]

9月親善試合・日本代表23人発表

インドネシア戦のボゴール市内で日本代表メンバーを発表した森保監督(撮影・木村 揚輔)
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 日本協会は30日、W杯ロシア大会後の日本代表の初戦となる9月の親善試合(7日チリ戦、11日コスタリカ戦)に臨む23人の発表会見をインドネシアで行った。U―21代表監督を兼任する森保一監督(50)は、東京五輪世代からMF堂安律(20=フローニンゲン)、MF伊藤達哉(21=ドイツ2部ハンブルガーSV)、DF冨安健洋(19=シントトロイデン)の3人を初選出。平均年齢はW杯メンバーより約3歳若返った。

 兼任監督としてのカラーが、初陣から表れた。アジア大会で森保監督が率いるU―21日本代表が決勝まで勝ち進んだため、異例の形で行われた海外でのメンバー発表。現地ホテルの会議室を借り、協会スタッフが急きょ輸送したスポンサーのロゴ入りバックボードの前で、スーツ姿の森保監督は東京五輪世代の堂安、伊藤、冨安を招集した理由を口にした。

 「まずは彼らがA代表のグループに入ってもいいだけのパフォーマンスを見せてくれている。結果はまだA代表の中で形としては表れていないが、所属チームの活動で、A代表に招集して見てみたいと思う選手を招集している」。高い期待値を感じさせる言葉だった。

 世代交代への第一章だ。23人の平均年齢は25・35歳。W杯ロシア大会開幕時から約3歳若返った。ベテランの海外組の招集は見送る一方、16年リオ五輪世代以下の海外組を積極的に招集。国内組も合わせるとリオ五輪世代以下は13人で、全体の半数以上だ。「個々の力をA代表の舞台でどれだけ出せるか見せてもらいたい」と期待を寄せた。

 さらに、9月1日の韓国との決勝で2大会ぶりの優勝を狙うU―21代表から追加招集を行う可能性も示唆。「現実的になるかどうかは現段階では分かりません」としながらも「私の心情的にはあります」とキッパリ。「A代表の選手と五輪世代の選手を融合させる。そして若い選手を底上げしてA代表としての力をつけてもらい、日本サッカーのレベルアップにつなげられるように、ということで兼任監督をしている」。自らの役割への強い自負がある。

 来年1月のアジア杯まで、親善試合は6試合。「最初から招集した選手がコアなチームだというふうには思っていない」。今後も幅広く選手を招集しながら22年W杯カタール大会へチームづくりを行う。1日の韓国戦後は寝ずに2日早朝にインドネシアをたち、A代表のチリ戦のため札幌入りする予定。日本一多忙な指揮官による、新時代が幕開けする。

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