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鳥栖3年ぶり8強!トーレス初ゴール イニエスタとの“対決”に快勝

[ 2018年8月23日 05:30 ]

天皇杯4回戦   鳥栖3―0神戸 ( 2018年8月22日    ベアスタ )

<鳥栖・神戸>後半、神戸・イニエスタとボールを奪い合う、鳥栖・トーレス(左)(撮影・中村 達也)
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 天皇杯の3回戦1試合と4回戦6試合が22日、各地で行われ、鳥栖は3―0で神戸に完勝し、3年ぶりに8強進出した。2―0の後半19分から出場した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(34)が同39分に来日初ゴールを決めた。試合後は同じく元スペイン代表の盟友、神戸のアンドレス・イニエスタ(34)とタッチを交わし祝福された。

 エル・ニーニョ(神の子)の愛称を持つスペインの至宝、トーレスが喜びを爆発させた。来日初ゴールを決めると飛び跳ねて喜び、大歓声で揺れるサポーター席に近づく。ベンチからも飛び出した仲間と抱き合った。

 「多くのサポーターの前で最初のゴールを決められて、凄くうれしい。(福田)晃斗のパスが良かったから簡単だった」

 後半39分だ。MF福田がペナルティーエリア左からラストパス。相手GKの動きを冷静に見極め、右足でゴール右隅へ流し込む。ポストに当たったボールがネットを揺らした。アシストした福田が「あれをしっかり決められるのは一流じゃないとできない」と脱帽するゴールだった。

 リーグ戦で初出場から8試合目。19日の名古屋戦から中2日で、この日はベンチスタート。同じく先発しなかった神戸MFイニエスタが後半11分に投入され、その8分後に敵味方に分かれての“競演”が実現した。

 元スペイン代表の豪華すぎる対決に1万7361人の観衆は盛り上がる。トーレス本人も「楽しみ。だけど鳥栖の勝利を期待している」と同い年で代表デビューも同じU―15というイニエスタへの対抗心を燃やした。欧州から見れば“極東”の日本を新天地に選んだのは、一足先に神戸入りを決めたイニエスタの助言もあった。

 「イニエスタとはいい友達。また一緒にサッカーできて、うれしい。これからもたくさんゴールを決める」

 盟友へ恩返しの来日初ゴールをきっかけに、降格圏に低迷するリーグ戦でも逆襲の起爆剤となるはずだ。

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2018年8月23日のニュース