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堂安律、東京五輪経由22年W杯スター “浪速のメッシ”が描く青写真

[ 2018年8月9日 10:30 ]

笑顔でガッツポーズする堂安律
Photo By スポニチ

 10日のオランダリーグ開幕を前に、フローニンゲンのMF堂安律(20)がインタビューに応じた。18年W杯ロシア大会はメンバーに選出されなかったが、視線はすでに22年W杯カタール大会に向いている。“マラドーアン”“浪速のメッシ”の異名を取るレフティーが描く、20年東京五輪、そして22年W杯カタール大会への青写真とは――。

 堂安にとって17―18年シーズンはサッカー人生のターニングポイントともいえる一年だった。17年6月にフローニンゲンへ期限付き移籍。初の海外挑戦を果たした。1年目ながらリーグ29試合に出場し、9得点4アシスト。上々の数字を残した。

 「イメージ通りというか、自信はもちろんあった。初の海外挑戦で苦しいこともあったが、凄く充実したシーズンが送れた。ただ、もっとできる部分もあった」

 課題も痛感した。

 「スピードのところでまだまだ足りないと思った」

 すでにスピード強化に着手している。G大阪在籍時から杉本龍勇トレーナーに師事。歩き方から改善するなど、地道なトレーニングを重ねている。

 「太腿ではなくお尻で足を上げるイメージ。最初は全然分からんかったけど、1年半やってやっと理解できてきた。とにかく歩く練習。歩き方から変えなあかんと。俺、走る競技やねんけど…なんで歩いてるんやろうと思ったけど、“うるせーやれ”と言われながら(笑い)。でも、スピードは確実に良くなっていると思う」

 12日にはフィテッセとの開幕カードに臨むが、ずっと同じ場所にとどまるつもりはない。ステップアップも見据えている。

 「最終的には欧州CLに出場できるクラブを目指したい。ビッグクラブでプレーできる自信が持てた時には、その時に一番強いクラブに行きたい」

 W杯ロシア大会は落選。それでも「ずっと追い掛けていた場所ではあったので悔しさはあった。ただ、やれることはやったという自信があるので悲観はしなかった。現実を受け止めて次に向かうしかない」。ただ、20年東京五輪、そして22年W杯カタール大会では主役の座は譲らない。

 「五輪は日本中が盛り上がる最高のイベント。そこで主役になれればA代表も近づくし、スターになれる。大活躍できるイメージはある」。森保ジャパンの主軸を担うための成長を期し、オランダでの2度目のシーズンを迎える。

 ◆堂安 律(どうあん・りつ)1998年(平10)6月16日生まれ、兵庫県尼崎市出身の20歳。G大阪ジュニアユース―G大阪ユースを経て16年からトップチーム昇格。高校2年生時の15年5月27日、ACL・FCソウル戦でクラブ史上2番目に若い16歳345日でデビュー。同年6月3日の鹿島戦でクラブ史上最年少リーグデビューを果たした。17年5月U―20W杯出場。同年6月フローニンゲンに期限付き移籍し、活躍が認められ今夏完全移籍。1メートル72、70キロ。利き足は左。

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