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鹿島 西“ジーコ魂”AT弾!3戦ぶり白星、暫定6位浮上

[ 2018年8月6日 05:30 ]

明治安田生命J1第20節   鹿島1-0清水 ( 2018年8月5日    カシマ )

<鹿島・清水>後半アディショナルタイム、西(中央)がゴール(撮影・小海途 良幹)
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 鹿島は土壇場の決勝点で1―0と清水に勝ち越し、3試合ぶりの勝利を挙げた。後半アディショナルタイムにDF西大伍(30)が今季初得点となる決勝点をマーク。16年ぶりにテクニカルディレクター(TD)に就任したジーコ氏が見守る前で、貪欲に勝利を追求する“ジーコ・スピリット”を示した。また、2位のFC東京は神戸に勝ち、ドローの首位・広島との勝ち点差を5に縮めた。

 諦めない“ジーコ魂”が根付いていることを示すゴールだった。0―0の後半アディショナルタイム(AT)。MF永木がFKを蹴り、移籍後初出場のDFチョンスンヒョンが頭で折り返すと、右から西が右足で決勝ゴール。30歳は「僕が点を取ったけど(全員で)やり続けた結果」とうなずいた。

 ジーコ氏が16年ぶりにTDとしてクラブに帰還。会場3階から“神様”が見守った試合は順調に進まなかった。試合直前にGK権純泰(クォンスンテ)が負傷するアクシデント。FC東京戦から先発6人を替えてフレッシュなメンバーで臨んだが、攻撃は停滞した。守備では2度もポスト直撃のシュートを浴びた。

 3試合連続白星なし…と思われた最終盤に訪れた歓喜の瞬間。「レフェリーがホイッスルを鳴らすまで諦めずにプレーするという、単純で当たり前のことをただやっただけ。信じ続けて、やり続けた選手と現場の皆さんを称えたい」。選手一人一人と握手を交わしたジーコTDは満足そうな笑顔を浮かべた。

 創生期のクラブに勝利の大切さ、タイトルの重み、日々全霊を尽くすことの重要性を植え付けたレジェンド。「僕は特別なことを植え付けたわけじゃない。ごく当たり前のことを一生懸命全身全霊を懸けて必死でやるのは、どの職業でも同じ」と説く。順位は9位から暫定6位に浮上。勝利を目指すという「当たり前」を貫いた先には、20冠目のタイトルも見えてくる。

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