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京都、今季26試合目で待望の初完封 指揮官「待っていたよ」

[ 2018年8月4日 21:31 ]

明治安田生命J2第27節   京都1―0山形 ( 2018年8月4日    西京極 )

 待望の瞬間だった。開幕してから26試合目。京都は今季初のクリーンシートを達成した。ボスコ・ジュロブスキー監督(56)は「ようやく。待っていたよ。最後までファイティングスピリットを出してくれたし、勝利にふさわしい戦いだった」と目尻を下げた。

 守備の構築に長けた戦術家で10年の名古屋のJ1初優勝の立役者だったが、試練の連続だった。5月上旬にコーチから昇格。システムは4バックや3バックなど何度も変更した。GKも清水圭介(29)から18歳の若き若原智哉へスイッチする“荒療治”も施した。それでも結果が付いてこない現実。終了間際に失点する試合も何度もあった。指揮官は「集中力が欠如することもあったが、それだけじゃない。運も絡んでいたのかもしれない」と振り返った。

 この日は前節・東京V戦の4バックから3バックに変更。ボランチには本職が攻撃的MFの金久保順(31)を配置するなど、試行錯誤の跡が見えた。そんな中、相手に決定機を1度も作らせずに無失点。3バックの中央で安定したパフォーマンスを見せたDF増川隆洋(38)は「嬉しいけど“やっとかよ…”という情けない気持ちもあります」と本音を吐露したが、負の連鎖を断ち切ったことは大きい。いまだJ2最下位と苦しむが、山形戦は反攻のノロシとなるかもしれない。

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2018年8月4日のニュース